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2012/03/13

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瓦礫の報道について思うこと 武田邦彦氏の転載あり

category - 日記
2012/ 03/ 13
                 
あの震災から1年経った今、本当にもっと騒がなくてはいけないことは、全体で2300万トンある瓦礫の中の、400万トンを県外でやるべきだという議論ではないと思っています。
 
400万トンの県外処理を施行したとしても、そのために特別に復興が進むという数字ではありません。
でも、マスコミは盛んに瓦礫の県外処理が進まないことばかりを報道しています。
 
安全ながれきは安全といっても、放射能が少ないというだけですから)今の状況に対応した焼却場を、地元に作って、地元の人たちを雇って、そこで燃やすべきだと思います。2300万トンがどれほどの雇用を生んでくれるでしょうか。
 
燃やして安全でないものは、燃やしてはいけないに決まっています。国は混ぜて線量を低くして燃やしちゃえという考えでしょうが、そんなことはしないで、放射能が出てこない処理をして埋める方がいいと思います。これだって地元の雇用につなげるシステムを作るべきじゃないでしょうか。
 
なのに、とにかくマスコミは、瓦礫を県外処理しないと復興はありえないという話ばかり流します。
しつこいですが、その話題の瓦礫は、2300万トンある瓦礫の中の、400万トンの話です
 
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本当にしなければいけない議論が、原子力ムラにとって都合が悪いことだから、代わりに、国民を瓦礫で騒がせておけばいいと思って操作しているのではないかと私は感じています。
 
原発をどうするか。やめるべきではないか。
まずこれを本気で議論していかなくてはいけませんが、
原子力ムラは、当然、これこそ国民に議論して欲しくないわけです。瓦礫でもめている方がありがたいのでは。
 
これは確かに私の想像に過ぎません。
他にも利権に絡んだ理由が山ほどあると思います。
でも、今こそ日本国民が試されていると聞くと、
「どれほど操作しやすいか試されている」気がします。
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先ず、何よりも、マスコミはもっと原発の可否を議論して欲しいです。
他にも瓦礫の県外処理を進めろ!というキャンペーンより優先して欲しいことはたくさんあります。
 
1年経って、福島原発の状況はどうなっているのか。
燃料プールにヒビが入って水が抜けたら本当に日本はおしまいなのか。
 
放射能の汚染はどのくらい深刻なのか。
新基準値に変わるというが、では現在、新基準にあてはまらない食品はどのくらい流通しているのか。
作物を作ってはいけないような土地で、農業が行われていないか。
 
除染という言葉の響きは、まるで放射能が消えるようだけれど、実際は移染と呼ぶべき状況で、放射能は移動している。放射能はどのように移動していて、現在どのような状況なのか。
 
まだまだたくさんあります。
きちんとした情報が出され、議論されているとは言いがたいです。
それなのに、とにかく2300万トンある瓦礫の中の、400万トンの県外処理を進めようと騒ぐのが大事でしょうか。
 
ここから先、武田邦彦氏の引用になります。
 
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瓦礫問題がこじれている。日本は「民主主義」だから、「実施する方は説得する努力」が必要で、「判らない奴は黙れ!」などという人は日本から出て行ってもらいたい.民主主義を育てるには、面倒でもキチンと説得する力が必要で、民主主義では説得がイヤな人は実施側の担当を止めた方が良い。
 
今、瓦礫のことを心配している人を説得するには次のことを誠意を持って説明することだ。
 
1) なぜ2300万トンの瓦礫の内、400万トンだけを広域処理(被災地以外の処理)をしなければならないのか。もし1900万トンを10年で処理するとすると、それが12年に伸びるだけであるし、もし被災地が望んでいる「新しい処理施設」を2割ぐらい作ると、それで解決する.なぜ、簡単に思われる「被災地処理」をせずに、多くの人の心配を押し切るのか?(今の説明では「思想的指導」、あるいは「被災地以外で心配している人をいじめる」ことが目的ではないかとも思われる.) 説明さえされていない。
 
2) 瓦礫の汚染度をどうやって特定するのか。焼却灰は1キロ8000ベクレルと決まっているが、比較的、均質なので測定することも可能だが、瓦礫はどうするのか? 1キロ1万ベクレルを超えていれば、法律上「放射性物質」として扱わなければならないが、瓦礫のどの部分がそれに当たるかを特定する方法は無い。法律では「平均」は関係が無い。
 
3) 瓦礫の基準がセシウムだけだが、ストロンチウムやプルトニウムの基準がない。プルトニウムの毒性については議論があるが、多くの人がプルトニウムが焼却炉からでて肺に入ることを心配しているのだから、「おれは知らない」という態度では不安は消えない。
 
4) セシウムは「金属セシウム」の沸点が640℃程度で、金属としては水銀に次ぐ揮発性の金属である。焼却炉は一般的に酸化雰囲気だが、一部、還元雰囲気で運転される(炭素が多い場合)。金属セシウムのガスについての説明がない。また酸化雰囲気で酸化セシウムができるとさらに沸点は低く250℃だ。焼却炉の温度は1000℃から1200℃程度だから、「セシウムは粉ではなく、ガス」の可能性が高いのに「フィルターで除く」と言っている。ガスはフィルターではとれない。日本は科学技術立国なので沸点の説明はいる。
 
5) 「危険か安全か」を議論するときには、「平均」を使うことはできない。障害者は「平均で障害を受ける」のではなく、バラツキの危険側で障害を受けるからだ。つまり、「上限」だけが意味があって「平均」は危険性を議論するときには何の意味もない。この世には「統計学」という学問があり、少なくとも3シグマ(全体の99.7%の人が外れる)を「安全」の境界としなければならない。それでも1億人で30万人が被害を受けるという基準になる。日本は科学技術立国であるので、統計的処理の結果を説明しなければならない。

 
6) (これは何回か言っていますが)今回の原発事故で漏れた放射線量は政府発表でも80京ベクレルで膨大。これが日本全体にまかれたら日本人は日本列島に住むことはできない(一人平均80億ベクレル程度になるから)。国家の計画は最初の基本を決めて、それに応じた個別の計画でないと、最終的に国家がどのようになるか判らないし、それで専門家がOKというわけにはいかない。
 
瓦礫の問題がこじれるのは、「ヒステリックに瓦礫の危険を叫んでいる人」にあるのではなく、「黙れ!と言って、相手が納得できるような肝心なことを説明しない人」にあり、それは日本の指導者が民主主義を信じていないことによると思う。

 
 
 
(平成24311日)
                   武田邦彦
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コメント

非公開コメント
        

No title
海外にいるので、いろんな情報を目にしてるわけではないのですが。。。以前は、小出教授が「危ない説」、武田氏は「それほどでもない説」のように感じてたのですが、
だんだん武田氏が「危ない説」を称えるようになってきてませんか?
No title
ねえねさんへ

ぬまゆさんはかなり体調が悪いようで心配です。
かなりの被ばくをされているような感じですし・・・。

小出氏と武田氏は温度差がありますよね。
たいていはねえねさんのおっしゃるように、小出氏の方が危険説だと感じていましたが、瓦礫に関しては、小出氏は、瓦礫の県外処理はやむなしという考えでした。

どれほど危険があるのか、本当の情報がわからないと、意見も言えないですよね。実際はどうなんだろうと思います。
安全なら地元で焼却炉をもっと作って雇用につなげたほうがいいと思っています。
危険ならどこでだって燃やしちゃいけないです。
No title
koalaさん
おはよう!

武田氏は環境に詳しい
小出氏は原子炉に詳しい
それぞれ専門分野が違います。
ですから武田氏はもう原子炉は安全です。
(これは発災当初に比べればと言われないといけないのです)

でも実際はどうでしょう!
がれきに関してマスコミも可笑しい報道になってきました。
もっとみんなで声高に反対しなければ...

//radiation.yahoo.co.jp/

これが現時点の数値です。URLのお前にhttp:
をつけてご覧下さい。

鎌倉、郡山より九州、山口の室内がこんな数値です。
No title
halさん、こんばんは。

>武田氏は環境に詳しい
>小出氏は原子炉に詳しい
>それぞれ専門分野が違います。

そうですね!温度差の原因はそこですね!
ご指摘ありがとうございます。
考えたら当たり前のことなのに、言われるまで気がつきませんでした。

政府は原発を推進したい。
それは明らかで、そのためにたくさんのことを犠牲にしても平気。
国民に本当のことを知らせないで被ばくさせるなんて朝飯前なんですよね。
マスコミも同じ。
でも、大多数の人はマスコミを信じてます。