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「べてるの家」のメンバー 早坂潔さん

category - 日記
2011/ 10/ 02
                 
そういえば「降りていく生き方」の感想を
また後で書きますと以前日記に書いたのをすっかり忘れていました。http://image.space.rakuten.co.jp/emoji/h451.gif
誰も期待していないと確信できますが、http://image.space.rakuten.co.jp/emoji/h068.gif
ちょっと気が向いたので書いてみたいと思います。

早坂さんはこの本の執筆された当時47歳。
精神分裂病。べてるの家のいちばん古いメンバーです。
中3の時発病し、具合が悪い時は、幻覚や幻聴が起こり、
固まって動けなくなり入院します。

劣悪な環境で育ち、発病した早坂さんは、劣等感が強く、
唯一、暴れる、固まる(動けなくなる)という形で
人と接するので、周囲の人が逃げていく悪循環にいました。http://image.space.rakuten.co.jp/emoji/h441.gif

病院のソーシャルワーカーである向谷地さんは、
早坂さんは肯定的な人間関係を結んだことがないだろうと考え、
人間関係を築く努力を重ねます。

こういう場合、愛情確認のために駆け引きが起こります。http://image.space.rakuten.co.jp/emoji/h350.gif
また精神病の人たちの激しい気分のムラについていくのも大変です。
かなりきつかったようですが、踏ん張っていきました。

精神神経科部長の早川先生とソーシャルワーカーの向谷地さんは、
講演の依頼を受けると、早坂さんを連れて行きました。
向谷地さんが講演で「早坂潔という男がいたおかげで、
しかも仕事が長続きしなかったおかげで、
べてるの家があるんですよ」
http://image.space.rakuten.co.jp/emoji/h068.gifと言うのを早坂さんは近くで聞くわけです。

早坂さんは人の話を聞き、それを自分の体験をからめながら、
自分の実感や言葉が育てていきました。http://image.space.rakuten.co.jp/emoji/h420.gif

べてるの家で、早坂さんが「腹が立った」http://image.space.rakuten.co.jp/emoji/h779.gifと言ってガラスを割れば、
向谷地さんははっきり非難しました。
「きょうのようなことは早坂潔に対して申し訳ないぞ」
「そんなことをいつまで早坂潔にやらせるんだ。
かわいそうだと思わないのか」

それを聞くほかのメンバーも、メッセージを受け取ります。
「ああいう行動は自分に対して申し訳ない」
そう言われることで、自分を客観視する習慣がついていきます。http://image.space.rakuten.co.jp/emoji/h420.gif

向谷地さんはこう言っています。
「精神障害をもった人たちに出会って、最初に感じたことは、
この人たちは病気によってしあわせを奪われているのではなく、
本来的に人間に与えられているはずの苦労を奪われているということでした。
病院を退院してきた回復者のメンバーたちに、
『商売をやってみないか』と提案したのは、
奪われた苦労をいっしょにわかちあってみたかった。」http://image.space.rakuten.co.jp/emoji/h420.gif

「商売は人間関係そのもの。
精神障害をもつ人たちにとって
いちばん苦手で出来ないことなんです。
精神障害のために、人間関係の危機に何度も直面してきた
メンバーたちにとって、商売をすることは、
人間関係を回復することと同じ意味をもつ挑戦でもあったわけなんです。」


いちばん苦手で出来ない商売を選択するのは、
効率という観点から見ると最悪です。
普通の会社でそんなことをする経営者は無能と呼ばれるでしょう。
効率よく儲けることが資本主義の基本だもの。

でも、儲けは、べてるの家の優先順位からいったら下位ですから、
効率など度外視しての商売ができました。

早坂さんは自分が変わった理由を、こう語ります。

「早坂潔をいじめなくなったんだわ。http://image.space.rakuten.co.jp/emoji/h068.gif
自分が嫌いで嫌いで、でも、いいヤツなんだよと
思えるようになってきた。」


「『臭いから風呂に入りなさい』と言われても、
自分は汚いもんだと思ってたから、どうでもいい。
オレはダメな人間だとあきらめていたからね。http://image.space.rakuten.co.jp/emoji/h441.gif
病気というパフォーマンスでしか訴えられなかった。」


「今までは問題が起きると、アッパラパーになっていたけど、
今では問題を受け入れることができるようになった。
周りの人がズバズバ言ってくるから、それを切り捨てるんじゃなく
受け入れていったんだ。
『臭いからシャワーを浴びなさい』と言われて、
きれいにするということを身につけると、楽しいんだわ。」http://image.space.rakuten.co.jp/emoji/h420.gif

「おれ、こういう病気になって、こういう病気の弱さを
みんなに知ってもらいたい。
こういうおれでも生きられるんだよと訴えたいね。
精神病者だからこそ、弱い人の視点で生きていける。
高いところなんかいらないもん。」


すごい話を読みました。
「高いところなんかいらないもん」って、
私も言ってみたいけど、まだ虚栄心があるようです。http://image.space.rakuten.co.jp/emoji/h350.gif
虚栄心なんていらないんですけどね。http://image.space.rakuten.co.jp/emoji/h348.gif

精神分裂病というような深刻な状況でなくても、
けっこう自分をいじめることってありますよね?
年を取って色々経験を積んだので、激減はしましたが、
ありのままの自分を肯定するって、難しいです。
自分をいじめるなんて、いらないんですけどね。http://image.space.rakuten.co.jp/emoji/h348.gif

このところ、シンプルに生きたい気持ちhttp://image.space.rakuten.co.jp/emoji/h420.gifが高まりつつあります。

あの大震災を思うと、色々考えてしまいます。
本当に大事なのは何http://image.space.rakuten.co.jp/emoji/h003.gif
そのうち一生を終えることになる、その時に、
一生を振り返って後悔することって何http://image.space.rakuten.co.jp/emoji/h003.gif
いらないものは捨てて、大事なものを選択して生きないと、
あっという間にこの人生は終わっちゃうかもという気持ちになります。

早坂さんの生活は、病気のためにシンプルさが多々奪われるでしょう。http://image.space.rakuten.co.jp/emoji/h441.gif
苦労も多いでしょう。http://image.space.rakuten.co.jp/emoji/h441.gif
でも、それゆえに学んだことがあり、出合った人があって、
この世の感覚ではろくでもない人生に見えることがあっても、
死を迎えて、肉体のない魂に戻った時には、
すごい経験を積んできた!と大満足かもしれません。http://image.space.rakuten.co.jp/emoji/h415.gif

最近どんどん怪しくなっているhttp://image.space.rakuten.co.jp/emoji/h789.gif私の日記ですが、
私としてはけっこう満足な年の取り方だと思っています。
本人が面白ければそれでいいのですよね、きっと。
自分や人生の仲間に辛いことが起こっても、
これは貴重な経験をしているのかもしれないと感じます。
辛いのも本当ですが、やせ我慢でなくそう思います。http://image.space.rakuten.co.jp/emoji/h415.gif

全てはうまくいっている。
すべってもうまくいっている。  by 越智啓子さん♪

みんな、幸せになろうねhttp://image.space.rakuten.co.jp/emoji/h415.gif
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コメント

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No title
辛いこともないと、幸せも感じにくいから、ほどほどに
辛い経験も必要かも知れませんね。

誰も皆、目指すものはひとつで、それぞれ方法(道順)が違うだけなんだと思います。
ある人は仕事で、ある人は結婚で、ある人は障がいで。。。
生まれた(あるいは選択した)境遇は違うけど、課題は同じなんじゃないかな、と思います。
No title
ねえねさん

いつもコメントをありがとうございます。
この早坂さんご本人も大変ですけれど、
本を読んでいると、ご両親の心痛は大変なものです。
私も2人の子供がいますので、想像すると、
こんなに辛いことはあまりないかもしれないという気になってきます。
もちろん世界を見渡せば、もっととんでもない苦しみが転がっていますが。
でも、それもきっと深い意味のある縁なのでしょうね。
No title
いろいろ考えさせられました。
まず、私なら病気だ、ではもう直らない、と思うのに、一人の人間にここまで関れるぺてるの家の人々には驚きます。
「苦労を奪われている」という発想も、よく分からないのですが、考えさせられますね。村上重良?もそんなことを言っていた。
「高いところはいらない」も頭では分かるのですが、難しいですね。これが出来れば、すごく楽です。自然に対していると心が開放されるのもその一つかとも思います。
「本当に大切なものはなにか」ということは毎日反芻しています。より大切なものを常に選びたいと思っています。

辛いことがあっても霊の進化という視点が持てるkoalaさんは、幸せだと思います。この点は、私には無理。
No title
sioさん


べてるの家にはたくさんの精神病患者がいますから、
無理すると入院してしまうレベルの患者さんたちで、
カッとなるとなにをするかわからない、
実際に放火したり物を壊したりしてきた人たちです。
それは病気というパフォーマンスでしか訴えていたということだったんですね。
スタッフのご苦労は並大抵ではないと思います。


>辛いことがあっても霊の進化という視点が持てるkoalaさんは、幸せだと思います。この点は、私には無理。
私は、信じやすいお馬鹿さんなのかもしれません。(笑)