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ノートルダムの鐘 ヘル・ファイヤー

category - 日記
2018/ 10/ 11
                 
ブログタイトルを見て、あ、これはもういいや、とスルーする方が多いような気がします。(笑)

ノートルダムの鐘の音楽で、(あああ~!)というコーラスがよく入りますが、
この「ヘル・ファイアー」にも入ります。
フロローの重厚な声が素敵ないい音楽で、この曲も私は好き。

ディズニー版のノートルダムの鐘さえ見たことがない、知識ほぼゼロの状態で
友人から英語版のcdを借りた私が、少し驚いたのがこの歌詞でした。

孤児として育ってきてずっと、正しく生きよう、神の罰を受けるようなことはしない、
誰よりも正しく、清らかで、堕落を憎んで生きていくのだと誓って生きてきたフロローの、
事実上の敗北宣言です。敗北宣言しちゃうんだ、フロロー。

昔の小説には、よくこの類の人物が出てきた気がします。
今はもうそんなのは読みませんが、10代の頃は古典というジャンルのをいくつか読みました。
自分は正しく生きようとしているのに、誘惑した相手が悪魔の手下なのだというのは、
割とよくあるパターンだった気がします。

フロローがマリア様へ語りかける歌詞で始まる曲です。
なので、私を地獄の炎からお守りくださいという歌詞だなと想像していました。
想像通りではありました。
「神は人より強いものとして悪魔をお作りになられた」
「マリア様、護ってください。あの魔女の呪文にかからないように。
あの女の炎に肉と骨まで焼かれないように、地獄の炎を味合わせてください。」

私の想像はここまでその通りだったのですが、フロローはさらに続けます。
「でないならば、あの女を私だけのものにして下さい。」

中世の、禁欲至上主義のような教えに従って生きようとするフロローと
美人でセクシーで知的でさえあるジプシー女性への激しい執着を持つフロロー。
禁欲的教義など消えた現代日本で、何だかとても前近代的テーマに思えますけど、
面白いと感じるのは、別の何かがありそうです。

フロローって、相当気持ち悪い男なんですけど、可哀想な男でもあります。
孤児で、弟と一緒に生きてきたんですよね。
孤児院で、いい子として成長して、それがプライドになっていたんですよね。
弟はハンサムで魅力的で、女の子は彼にすぐ夢中になったんでしょうね。
羨ましいな、自分も女の子と仲良く話したいな、なんて思うことすら罪と教えられたきたフロロー。
その弟が、サンクチュアリであるノートルダム寺院を追い出されて消え、
化け物のような赤ん坊を自分に手渡して死んだら、
弟は神の罰を受けた、自分は神に試みを受けている、と感じても仕方なかったと思います。
だから、今回、エスメラルダの魅せられたのも、神の試みと思うだろう、
この試練を乗り越えてみせますから、力をくださいと祈る歌かな?と思ったんです。
前半はそういう歌詞でしたが、後半は、エスメラルダを私だけのものに!という欲望が前面に出ています。

ちょっと待ってよ、フロロー。マリア様にそんなことお願いしちゃう?
情欲に身を任せるのは罪で、そんなことをしたらあなたも正しい人ではなくて、
堕落した罪人になり、悪魔の手に落ちるんでしょう?

ジプシーによる犯罪が増えて、ジプシーを憎んできたフロローが出会ってしまった女性は、
よりによって、美人でセクシーなジプシーで、おまけに自堕落な蓮っ葉女などではなく、
フロローは魅せられてしまったのですけれど、嫉妬も加わって、思いがとにかく激しい。

嫉妬は実は弟に対してもあったんじゃないかな、ハンサムで魅力的だった可愛い弟。
フロロー、元々はそんなに悪い人じゃなかったと思います。
弟を必死で守ろうとして守れなかった、化け物のような赤ん坊を育てて、
正しい子に育てようと努力したので、素直な子が育ったわけだし。

音楽の対比も最高です。クリックして聞いてみて~。




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コメント

非公開コメント
        

No title
音楽は聴いてみましたが、こういう音楽も古典的なストリーも、石原さとみレベルの人間には無理ですね。
つくづく思いますが、芸術に対する感性に欠けているのだと思います。
絵画の前で釘付けになったり、音楽に泣いたりできる人を羨ましく思います。姉は美大を出ているのに同じ血を受けついでいるのにどうしてだろうと思います。
人生を狭くしている思いがあります。
No title
sioさんへ

sioさんが芸術に対する感性に欠けているなんて、御謙遜を。
単に好みの問題だと思います。
お好みに合わなくて残念です。
私は古典的なストーリーが割と好きなんです。