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おばあさんの転倒事件

category - 日記
2018/ 02/ 21
                 
昨日、仕事中に、事務のHさんが走ってきて、「koalaさん、こちらからお電話がありました。」と
メモを渡して下さいました。メモには義母さんの施設名と電話番号が。

うわ。何があったんだろう。嫌な予感しかしない~。
過去の経験から、「こういう事態ですので、すぐ病院に行ってください」
そんな話である可能性が高い、と思いました。

ところが電話したら、「昨夜のことなんですが、ご報告が遅れまして」とおっしゃる。
昨夜、自分が自力で立てないことを忘れたおばあさんは、
自力で車椅子からベッドに移ろうとして転倒したそうです。

自室でのことで、部屋のドアは閉まっていて、大きな音がしたわけでもなかったので、
見回りに行ったスタッフさんが部屋を開けたら、転倒しているのを発見という状況だったそうで、
特に痛みもなく、腫れてもいなくて、大丈夫だったのですが、
ご報告を忘れましてとの話でした。

転倒して時間が経てば、おばあさんだって、起こしてくれと騒ぐでしょうから、
多分、転倒して間もなく発見してくださったんだと思います。
それにしても、似たようなことを何度も起こしているおばあさん。
こういう事故はなくならないのだろうなという思いをかみしめました。

今までにも何度もそういうことがあったし、「大したこと」になって病院に行ったこともあるけれど、
多分そういうことも、全部忘れて、ふっとできる気になって、車椅子から立ち上がろうとして、
バランスを崩して倒れてしまったのでしょう。
まだら呆けって、そういうことなのですよね。

自宅でも、車椅子は操作できますから、自分でトイレに入ったり、
玄関まで行ってしまったりすることがあり、目が離せません。
トイレの座椅子に座れるような気になって倒れたり、
玄関に至っては、車椅子のママ転倒したら大怪我してしまうでしょう。
もちろん部屋の中で、今回の施設と同様のことが起きても不思議ではありません。

といって、ずっと目を離さずに横にいるのも難しいので、
こまめに見に行ってはおしゃべりしたりして寂しい気持ちをなだめたり、
どこかに行きたくなったら絶対に声をかけてねとお願いし、
無理したら大怪我して入院だよと脅し?たりしています。
夜中は睡眠導入剤で寝てしまうので、時々見回りに行って異常なければまず心配はないです。

昔は睡眠導入剤がなければ眠れないというのを、何とかならないかと気にしたものですが、
もう40年近く飲み続けていて、何ともないわけで、杞憂だったかなと思います。
今となっては、睡眠導入剤でぐっすり眠ってくれるということは、とても有難いことです。
ただ、ごく微量なので、起きてしまうこともあります。
あまり過信できませんから、見回りは欠かせませんが。

金曜日に、おばあさんは家に帰ってきます。
月に一度の帰宅が、おばあさんの楽しみです。
でも、「寝ていて、ベッドの上の天井を見ていると、ここはどこだったかなと思う」と、
いつも口にするので、そういう混乱は今でもよく起きるのでしょう。

おばあさんとは30年以上、同居してきました。
トイレや洗面所は歓迎したけれど、自室の介護リフォームを嫌がり、
長いこと古い部屋で寝起きしてきましたが、そこの天井は木目でした。
リフォームしてからの部屋の天井は、白い天井になりました。
それが混乱のもとになるなどと想像もしていなかったので、ごく普通のデザインを選んだのです。

考えたら、病院の天井も、前にいた介護老人保健施設(いわゆる老健)の天井も、
今お世話になっているショートステイ専門の天井も、自宅の部屋の天井も、
見上げたらそっくりで、ベッドも似たような電動ベッドです。
混乱するかもと思ったら、もう少し個性的な、白でないものを選んだのですけど。
部屋の天井でなく、横を見れば、自宅だとわかるはずなのでまあいいか。

緊急入院し、1か月入院したのは、もう一昨年の夏のことですけれど、
あの頃は、始終、自分が今どこにいるのかがわからなくなって、
おばあさんは混乱と怖い思いに苦しんだ?のでした。
苦しんだ?と書いたのは、私だったら苦しいのではと想像するけれど、
おばあさん自身の表現は、「あれ~?ここはどこだったかな~?とわからなくなるんだよ」と
落ち着いたのん気な言い方だったので、苦しむという表現は当たっていないかも。

転倒は怖いのですが、呆け方は、緩やかに呆けていく、いい呆け方なのかもしれません。
実は、転倒の怖さも、少しずつ私の中で変わってきました。
以前はとっても怖かったのですが、おばあさんが心配だからというだけでなく、
多分、義姉たちから、何をやっていたんだと責められるのも怖かったんだと思います。
自分を責める気持ちが起きるに決まっているからというのもありました。

今はもう、その辺は、腹が据わってきましたので、義姉たちにどう思われても平気です。
義姉たちのおばあさんへの興味のなさを思うと、何が起きても本気で怒る気持ちもなさそう。
自分を責める気持ちも、多分、そう起きないと思います。
完璧な介護は私には出来ません。今は、そう開き直っているので。

転倒は痛いし、大怪我するかもしれませんから、そうなったらおばあさんは可哀想。
そういう意味で、出来る限り防いであげたいと思いますが、
完全には無理なので、まだら呆けでもやっぱり自己責任だよ、という
ちょっとクールな思いが今、私にはあります。

とりあえず、今回の転倒は、痛い思いをしないでよかったね、おばあさん。

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コメント

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No title
骨折とかしなくて良かったです。

バリの人に、日本は老人施設が・・・って話しすると
だいたい「かわいそう」って言葉が返ってくるんです。
でも家だとバリアフリーじゃないなど、車いすだと危険がいっぱい。
バリにも老人ホームあるんだけど、身寄りのない気の毒な人が入るってイメージです。
でもこちらも少子化になってるので、近い将来、施設が増え、
内容も改善していきそうです。
No title
ねえねさんへ

バリの人は核家族じゃないでしょうから、専業主婦的な人が一家に何人かいるのかな?
例えば、長男のお嫁さんと次男のお嫁さんが専業主婦で、
家のことをしながらいつも介護していられるし、長男次男も昼休みには家に帰り、
帰宅も遅くないので、人手には非自由していない、というのが普通なら、
そういう人が皆無の人が老人ホームに入る、気の毒、と思われるでしょうね。

うちのおばあさんも、家はいいなぁ、ずっと家がいいなぁと言いますが、
「ごめんね、毎日私たち夫婦が家にいればいいけど、仕事しないと食べていけない。」
そう言うと、そりゃそうだ、と理解してくれるのでまだいいですね。

バリも働く女性が増え、少子化になってくれば、介護でずっと家にというのは
難しいですから、施設に入る人が増えるでしょうね。