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2017/08/03

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伯母のこと

category - 日記
2017/ 08/ 03
                 
伯母が入院して2週間が過ぎました。
最初は検査入院ということで、検査が終われば老人ホームに帰れると思っていましたが、
思った以上に病状がひどく、このまま帰れませんという説明を受け、
その後、緩和ケアにという説明も受けて、現状を理解している伯母です。

私も緩和ケア病棟の責任者お二人の説明を受け、
事態を納得した上で、緩和ケアのお世話になりたいという書面にサインしました。

今は痛みはなく、鎮痛剤は使っていません。
入院してすぐに、腸が詰まりかけているので、飲食は中止になっていまして、
点滴で生きていますが、点滴の量はとても少ないです。
肺にある、胸膜に転移していると見られ、肺に水が溜まってきたので、
あまり多く水分を入れても、肺の水が溜まりすぎてしまうだけだからです。

伯母の、死に至るまでの時間は、一生を振り返りなさいと
神様が与えてくれた時間なのではないかと私は感じています。

ピンピンコロリも、苦しみがない大往生で素晴らしいでしょうが、
一生を振り返る猶予があるというのも、怖い、辛い、という面はあっても、
ある意味では、恵といえる側面があるように思います。
私はまだそういう状況に自分がなったことがないので、
お気楽にそう思うのかもしれませんが。

私は末期がんで身内が亡くなっていくのを見守るお役目があるようです。
大姑さん、実父、実母の3人を看取ってきました。
そして今、伯母が死ぬのが怖いというのを励ましています。

ここまでくると偶然とも思えず、私はこの辛い経験を通して、
よくよく学ぶことがあるのか、前世とても人のお世話になっていて、
今生その恩返しをすることを決めてきたのか、どちらかかも?と感じています。
怪しいといわれるであろう感覚ですが、それが本当かどうかなど確かめようはないし、
自分がそれなりに納得できて、腹が据わるなら、そう感じていればいいかなって思います。

看取るのも辛いけど、そのあとも、多分とても大変でしょう。
自分の親でない場合、お葬式も納骨も家の中の物や家自体の処分も、
どれだけ大変なのかなと思うと、正直ぞっとします。
専門家に相談する予約もしています。

伯母は、平成13年に右半身麻痺が起き、その後、言語障害も出て、
電話も出来ず手紙も書けず車にも電車にも乗れないという過酷な運命になりました。
三重県で長く働き、愛知県に引っ越してきて、2年も経っていない頃で、
倒れるまでは、遠方の知り合いに割に頻繁に会いに出かけていたので、
近くの仲良しができるまでにはなっていなかったのも不運でした。

でも、過去のことをあれこれ不運だったというのは無駄なことです。
運がいいのは、その頃はすでに介護保険制度が始まっていて、
伯母はヘルパーさんをケアマネさんに派遣していただくことで、
自宅で一人暮らしを続けたいという願いを果たせたのです。

看護婦さんとして、長年人のお世話をしてきた伯母が、
定年以降は、真逆の経験をしていると考えることもできます。
人のお世話をテキパキしてきた人というのは、
逆に、お世話されるのはとても苦手なことが多いです。
伯母の今回の人生は、この両極端な経験をすることが重要ポイントだったのだろうと
多分これも怪しい感覚なのでしょうが、私はそう思います。
それはあまりに大変なことなので、私が手伝う道が予定されていたのだろう、
その経験も私の人生には重要ポイントなのだろうと思います。

伯母に、この世への恨みや執着があるようには思えません。
それが今の私には救いです。
不安や恐れはもちろんあると思います。
それを少しでも和らげることができればと願っています。

昨日の伯母は、看護婦さんに勧められて、車椅子に乗って、
ナースステーションで座って、私が以前もって行った画集を見ていました。
部屋にいなくてびっくりしてナースステーションに行ったら、
京都の猫、だったかな?その写真を見ていたのです。

伯母は特に猫好きでもなんでもないのですが、適当な写真集がなくて、
その本と、日本の絶景という写真集を持って行ったのでした。
本当は、伯母は伊勢神宮が好きでしたので、伊勢神宮の写真集とか、
お花が好きでしたので、お花の写真集など探したのですが、
重すぎず、字が少なくて、写真が大きいという今の叔母にふさわしいものが、
田舎の書店では見つからなくてその2冊にしたのでした。

昨日の帰りにも、別の書店を探したのですが、難しいですね。
写真の小さな旅行ガイドならあるんですけどね。
大きな書店にはあると思うのですが、忙しくて遠方に行けません。
昨日は日本の神社という写真集を買って帰りました。






画像が暗いですが、伯母の老人ホームの壁に飾ってあった色紙です。
伯母は須永博士さんが好きでしたので、ネット注文で、
伯母の名前とメッセージを入れていただいて、色紙を郵送していただいていました。
きちんとラッピングして、老人ホームに送ってくださり、感謝しています。

大きなものは病室に置けませんがこれならと思って、伯母の病室に持って行きました。






昨日買った本の中の伊勢神宮のページです。









元気なころ、お正月の伊勢神宮は恐ろしく混むんですが、
伯母は新年のお参りは伊勢神宮!と言って、初詣に行っていました。

あれから何十年も経ってしまったね、伯母さん。

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コメント

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No title
看取りという言葉は、伯母さままだ生きてらっしゃるので、
適当ではないですが、Koalaさんは近い人を見送るお役目があるんでしょうね。
辛いことも多いですが、かけがえのない深い時間でもありますね。

神社の写真集や色紙~Koalaさんが伯母さまにして差し上げてるこに
仏心を感じました。素晴らしいです。

伯母さまもお姑さんも、Koalaさんがいることが、とても恵まれていると思います。
お疲れのでませんように。
No title
ねえねさんへ

私のブログの中の言葉の、不適切な部分のご指摘、ありがとうございました。
不快に感じられる方がおいでかもしれませんので、少し書き直しました。
私はつい、今までに看取った3人と伯母を重ねて感じてしまうのですが、
まだ生きている人をそんな風に重ねて感じることに、
強い違和感を感じる方も多いかもしれません。
多分、私の感覚の中では、生と死がすぐ近くにあるのです。

伯母の心に沿うことだけを考えていられたらいいのですが、
私は経験が多すぎて(?)その後に待っている雑事の大変さにため息が出て、
2重に心がすり減って疲れています。
あまり仏心とは、自分では言えないです。
励まして下さってありがとうございます。
No title
苦痛がなく画集を見る余力があるなら、よい最後の時を迎えつつあるのではないでしょうか。日野原さんもそうらしいですが、高僧たちも、自分のいのちを最後に見切っていますね。死を受け入れてしまえば、あとは、静かな時間が来るような気がします。伯母さんも大したものです。

koalaさんのいつもながらのやさしさと、事務処理能力にはほとほと感心します。
No title
sioさんへ

伯母は実は死ぬのがとても怖いのです。
最近は淋しくて仕方ないのです。
その気持ちが伝わってきて、切ないです。
ほぼ毎日通って、毎日、大丈夫だよと話しています。

多分、死を受け入れるというのは、私の想像をはるかに超えることなのでしょう。
今、私は、死ぬことが怖いという感情はあまり感じませんが、
それは死が私にとって現実味がないことだからなのだと思います。

でも、私の場合は、両親が実に幸せそうな顔で死んでいったので、
両親の最後の顔を思い出すと、怖くないのかもしれません。

事務処理能力?ボロボロです。
死よりもボケが怖い気がします。