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西原理恵子の「あなたがいたから」 その1

category - 日記
2011/ 05/ 20
                 
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西原理恵子さんは太っ腹に見えました。
でも、本の最初の方に出てくる彼女の言葉に
痛ましいものを感じました。

怖くて怖くてしょうがないんですよ。
いつまた、あいつが襲ってくるんじゃないかって。
負の波とでもいえばいいのかな。
どす黒くて、大きくて、しかもドロドロしてて。
私はね、その“負の波”に飲み込まれそうな
過去の自分を助けるために、作品を書き続けているのかもしれない。


西原さんの経歴を読むと、「負の波」が
怖くて仕方ない気持ちは当然だと思えました。
逃げても逃げても追ってくる、怖ろしい負の波なのでした。

西原さんがおなかにいた時、両親は離婚しました。
西原さんには、3歳年上の兄がいました。
父親はアル中で、酔うと手がつけれないほど暴れる人だったので、
子供たちを暴力から守るために、妊娠中に離婚したそうです。
その父親は、西原さんが3歳の時、ドブにはまって死んだそうです。

6歳の時、母親が再婚したのですが、今度の父親はギャンブル依存症。
新しい父親は、家に寝たきりの父がいたので、
西原さんのお母さんに、舅の世話をさせるために再婚したらしいです。
自分は給料も入れず、めったに家に帰ってこないので、
結婚した西原さんの母親は怒ってばかりいました。
とんでもない家庭状況ですが、その町はみんなそんな感じだったと言います。

どこの家も、もう戸を開けたら母ちゃんが怒鳴り散らしていました。
すごく太って変なパーマをかけて、子供を怒っているおばちゃんばかりだった。

父親は家庭を省みない。母親は女中としか扱われない。
みんな家の中はグチャグチャで、
町には殺伐とした嫌な空気が流れていた。

周りの幼なじみはいい子ばかりだったんだけど、
男の子はおじいちゃんが泥棒だと、父親が泥棒になり、
その子供である西原さんの友達も泥棒になってしまう。
しょうもない犯罪やケンカを繰り返し、チンピラになっていく。
女の子は10代で町から出て行って男にチヤホヤされるけれど、
あっという間に捨てられ、ヤンキー上がりの男とくっついて、
母親そっくりの、子供を怒鳴ってばかりいる女になっていく。


私も絶対こうなっちゃうんだと思ったそうです。
この「負の波」への恐怖が西原さんの原点にあるのでしょう。

自分の力で食べていかなくては!
ここから逃げ出さなくては!


不良になり高校を退学していた西原さんは、
危機感から大検の資格を取り、美大の受験にこぎつけました。
ところが、受験当日に父親が首を吊って自殺してしまいました。

父親は借金を抱えていましたが、生命保険で返すことができ、
残ったお金は140万円でした。
お母さんは100万円西原さんに渡し、
このお金で東京に行きなさいと言われて上京しました。

19歳で上京した西原さんは、自分の世界の狭さを思い知ります。
絵が上手だと思っていたのに、美大受験の予備校ではビリ。
母親にもらった100万円は学費とアパートの敷金・礼金で消え、
仕送りのお金で予備校生を続けるのは困難でした。
さまざまなアルバイトを経験しながら、
時給に惹かれて、歌舞伎町のミニスカパブのバイトも始めます。
身も心もダメになった人の見本市のようで、怖かったそうです。

「帰りの終電車の中で『私、こんなになっちゃうんだ』と思って、
もう怖くて怖くて仕方なかった」


周りにいたのは、心がすさんでいる先輩ホステス。
オーディションを受け続けても芽が出ない女優の卵。
威張るだけの店長。
悪要してはキツイ言葉を投げつけてくる常連客。
仕事だからと我慢して笑顔でいた西原さんは、
顔面麻痺になってしまいますが、お金が必要なので辞められません。

なんとか漫画で食べていけるめどがたち、店を辞める時、
心の中で「お先に」とつぶやいたそうです。


漫画で食べていけると言っても、きれい事では済みませんでした。
エロ雑誌の小話につけるカットが1つで600円。
でも10個で6000円。飛び上がる程嬉しかったそうです。
そのうち、麻雀の体験ルポの連載漫画の依頼が来ます。

2人目の父親がギャンブル依存症だった西原さんには皮肉な仕事でした。

気がつけばいつも博打場にいる生活。
そこにいるのは、自分の受験日に自殺した父親のような、
ギャンブル依存症になっている人たち。山ほどいたそうです。


「私はお父さんと違って、自分のお金で、
仕事としてギャンブルをやっているから大丈夫」
そう思っていたけれど、単純にギャンブルは面白かったそうです。
西原さんはギャンブルにのめりこんでいきました。

医者に依存症の説明をされて、納得したと西原さんは言います。
「お父さんにドキドキハラハラさせられた。それを面白いことだと
心のどこかで思い込んでいるので、仕事も、好きになる男の人も、
ドキドキ、ハラハラさせられることが私には面白いんです。」


自分に自信のないとき「お前はもうダメなんだ」という
「負の波に飲み込まれる感覚」がやってくる。
そんなときは、もっと強い刺激で追い払うのが一番簡単で、
ギャンブルの高揚感に西原さんはのめりこんでいきました。
「結局、生い立ちからは逃れられないんだ」という諦めが
心を支配していきました。

諦めかけた頃、鴨ちゃんこと鴨志田さんとの出会いがありました。
長くなったので、次回はその2にします。
読んでくださった方がいらしたらありがとうございます。(笑)
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コメント

非公開コメント
        

No title
西原さんの半生は映画になったんですよね?
過酷過ぎる人生を淡々と語られるので、びっくりしました。
No title
ねえねさん

映画になっていたんですか。
見てみたいなぁと思いました。