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まさか骨折していたなんて・・・いじらしい、シュウトメちゃんの手は、ずっと動いていました

category - 日記
2016/ 09/ 06
                 
今日はシュウトメちゃんの足の装具を直していただくのと、
左肩が痛いというので診察していただきに病院へ行きました。
お姫様抱っこでないと痛がるので、オットがいなくては受診は無理。
介護タクシーという手もありますが、休めるならその方がいいので、
オットにも会社を休んでもらいました。

今日は午後の診察だったので、半日お休みで、
明日は午前の診察ですが、検査も多いので、1日お休みです。

左肩は、腫れてもいないし、青あざも全くないので、
動かないせいで体が固まったのでは?とか、
麻痺しているために左手の重みが肩にかかるためでは?などとみんなで話し、
とりあえず三角巾をつけて動きを抑えていました。

レントゲンを撮った結果、どうも骨折しているようだということになり、
CTを撮って、骨折の具合を詳しく診ていただきました。
骨折、確定~。

三角巾の上に、左肩を動かないようにするためのバンドを、
身体に巻きつけていただきました。
この骨は折れやすい場所だそうですが、手術は不要で、
三角巾とバンドで固定していれば、そのうち自然治癒するとのこと。



シュウトメちゃんを診察に連れて行ってずっと一緒にいると、
呆けが進んでいることが、はっきりわかります。

三角巾の中に左手が入っているのを、動かすと痛いのに出してしまい、
また、三角巾の中に入れる、という行動を繰り返します。
診察待ちをしている間のことで、「動かすと痛いんだから、やめようね」と言っても、
手はずっと動いていました。動かすと痛いと自分で言っていたのに。

首の後ろの三角巾の結び目が気になって痛いと言うのを、
親切な看護婦さんが聞きつけて、「だまが気になるわよねぇ。
タオルを巻くといいかもしれませんね。」と言ってくださったので、
なるほど!と思って、タオルハンカチで結び目を巻きました。

「気になるみたいだから、タオルハンカチを巻いておきましょうね。」と
シュウトメちゃんにも説明して、わかったように見えたのに、
そのうち、タオルハンカチを取って捨ててしまいます。

出かける時に、ひざ掛けを持ってきたのを、膝の上に掛けたのですが、
それを何とか畳もうとして、折り曲げてみたり、
とにかく手がひっきりなしに動いています。



こういうの見ると、切なくなります。
シュウトメちゃんが、まだ若い奥さんで、小さな子供たちのお母さんだった頃は、
忙しくて、手がひっきりなしに動いていたことでしょう。

ご飯を炊き、おかずを作り、食器を洗い、
洗濯をして、干したり畳んだり、アイロンをかけたりした手。
米を作り、野菜を作り、土を耕した手。

働き者だったシュウトメちゃんの手の記憶が、もう働かなくてよくなった今も、
シュウトメちゃんの手を動かしているような気がしました。



明日は内科と眼科の受診が待っています。
今日の診察で、クタクタに疲れていた様子なので可哀想ですが、
結核菌の薬の副作用が出ていないかを調べる、大切な診察です。
胃の調子があまりよくないようなのですが、副作用でなければいいなと思っています。

シュウトメちゃんは、自分の肩が骨折したという話は理解できたので、
寝返りのうちかたが下手だったのだろうか、
誰を恨むわけにもいかん、わしが馬鹿だった、自分のせいだ、と言いだしました。

「骨がもろくなっているから、折れやすいんだよ。原因はわからない。
でも、骨折したせいで痛いってわかってよかったよね。
3か月かかるけど、自然に治るなら、ずっと痛いわけじゃないんだよ。
中には病気でずっと痛い人もいるから、おばあちゃん、治るまでの辛抱だからね。」
そう言うと、「それはそうだな」とつぶやきました。
あまり納得はしていませんでしたが、自分のせいだ、という気持ちは薄まった気がします。

シュウトメちゃんもさぞ疲れたと思いますが、私もオットも何だかクタクタです。
骨折と分かったショックというのもありますが、
こんな風に呆けてきています、というのを目の前で見せつけられた感じが
深い疲れになったような気がします。



疲れはしましたが、この状態を、以前よりは自然に受け止められるようになっていました。

以前、例えばイラストを見せて、おにぎりはわかっても、
かき氷がわからない!といった場面では、もっと脳を刺激しないと!とか、
何とか努力で呆けの進行を止めないと!と強く思いました。

今までの人生で、たくさん働いてきた手は、呆けてくると、古い記憶が騒いで、
昔、元気だった頃を懐かしむように、「仕事」を始めるんだな、と思いました。
その「仕事」は、もう誰の役にも立たないけれど、
それがいったい何だというの?とも思いました。
この世は「役に立つこと」を重視しすぎるんじゃないか、とさえ感じました。

家族のために働いてきた手を、老いて呆けたおばあさんが動かしている。
全く理屈に合わない、無駄な動きなんですが、
頑張っていっぱい働いてくれた、立派な手だと思います。

でもねぇ、私は「役に立つこと」をまだまだしないといけない年代で、
シュウトメちゃんにずっと寄り添ってあげられません。

ホントはね、シュウトメちゃんに寄り添う時間が、
家事をしたり、お金を稼いだりという時間より「役に立つ」ことなんて、
全然大したことじゃないということを、突然、私は理解しました。
理解はしたのですが、世知辛い人生が目の前にあるので、
「また明日ね」と言って、施設を去ってきたのですが。


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