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日本の原発ロシアンルーレット

category - 日記
2011/ 04/ 11
                 
原発ネタが続いてすみません・・・。

2004年のジャパンタイムスに寄稿された文を紹介します。
「日本の原発ロシアンルーレット」

できれば全文をお読みいただきたいですが、
結構長いので、いつものように抜粋させていただきます。


世界中のあらゆる場所の中でも、正気の人なら、
誰もそこにいくつもの原発を立てようとは思わない場所のリストの、
ほぼ最上位にくるのが日本だろう。



これら原発の多くは、活断層の上に無神経に建設されてきた。
とりわけ、M7~8を越える巨大地震が頻繁に起きている
太平洋沿いの沈み込みゾーンの中にである。
日本での巨大地震の周期は10年以下である。
原発にとって日本以上に地質学的に危険な場所は、世界中ほとんどない

昨年の夏、私は巨大地震の危険性を危惧する市民に請われて
静岡県の浜岡原発を訪れた。

浜岡原発は、2つのプレートが交わる位置付近の沈み込みゾーンの直上にあり、
巨大地震が何時起きても不思議ではない状態であるため、
日本で最も危険な原発だと考えられる。


浜岡原発が極めて危険であることを裏付ける地質学的証拠を見せられると、
そこに出席していた報道関係者は、明らかにショックを受けていた。
設置許可申請書にファイルされている中部電力の航空地図は、
浜岡原発を貫く大きな断層を示しており、
中電が地震の危険性を認識していることを明らかにした。
彼らは慎重に、原子炉を大きな断層の線の間に配置していた。

この地域の岩盤を私が調査したところ、
プラントの下にある堆積層はひどく亀裂が入っていることが分かった。

私が、プラントの乗っている岩盤のサンプルを手で持ち上げたら、
それらは指の中で砂糖のようにボロボロに砕けた。

「しかし、電力会社は、これらを実際に堅い岩盤だと
私たちに言っているが。」とリポーターは言った。
私が「本当に堅いと思うか?」と聞くと、彼らは笑いだした。

1999年9月に茨城県東海村で起きた日本の歴史上最も大きな原子力災害の後、
原発の近くには、周辺住民をなだめるため立派で、お金をかけた
緊急事態応急対策拠点施設(オフサイトセンター)が建設された。

浜岡原発から数キロの所にあるこのセンターを訪れて私が悟ったのは、
地震で原子炉冷却システムが損傷し、
炉心溶融を引き起こすような事態に対応できる本当の原発防災計画を、
日本が持っていないということだ。


しかも、オフサイトセンターの職員は触れもしなかったが、
地震によって使用済み燃料を貯蔵するプールの冷却水が
喪失するという重大な危険性もある。


もしこうしたプールの熱除去機能が深刻に損なわれる-----
例えば中の水が漏れ出てしまうといった---ようなことが起これば、
燃料棒が燃焼しうるほど高温になり、
中の放射能が大気中に放出される。
これはチェルノブイリ以上の原発事故に発展する可能性もある。


私がオフサイトセンターの職員に対し、神戸規模の大地震
(神戸は浜岡と同じ潜り込みゾーンの上にある)で
通信網や道路、鉄道、上下水道が破壊されてしまった後に、
どうやって数百万人の静岡県の人たちを避難させる計画なのかと
質問したら、彼らは答えられなかった。

日本政府には備えようがない。
なぜなら、このような事故の影響を小さくするとか、
対処できるような対応策はないからである。


1980年から98年に内部告発のため解雇されるまで、
米国GEでベテランの現場技術者として働いていた
日系アメリカ人のケイ・スガオカ氏(51)は、
1998年に、89年の原発の定検の問題を日本の原子力の規制局
(原子力安全・保安院)に警告した。

日本の原発技術者で、内部告発も行っている菊地洋一氏は
原子炉の震動による冷却系配管のひび割れといった、
日本の原発プラントの安全性に関する多くの問題を私に個人的に教えてくれた。
電力会社は、「利益を上げ、国の監視を減らすために危険な博打をしている」と彼は言った。

スガオカ氏も「何より一番怖い問題は、全ての原発が老朽化していて、
常に強い放射線と熱にさらされた配管や接合部が
劣化をしていることだ」
と言い、同調した。

多くの内部告発者と同様、スガオカ氏と菊地氏は
市民の英雄であるが、今も失業中である。

胎児は、母親の飲料水や食事を通して
ストロンチウム90に被曝している可能性がある。
原発近くに住む人はどの人も、食べ物や飲料水を
汚染した恒常的な低レベルの放射線によって内部被曝をしている。
ガンや乳幼児死亡率、精神障害を引き起こす未熟児の割合の上昇は、
何十年にもわたる被曝に関係している。

今年3月26日---ペンシルバニア州スリーマイル島での
事故の影響に関する新しいデータが発表された。
原発の風下の郡で、乳幼児死亡率が53%も上昇し、
甲状腺ガンでは70%以上増えていることを示していた。
健康に対する短期的及び長期的影響に関する全てのデータと同様、
こうしたデータが米国政府から出てきたことはなかった。

原発事故が日本で起きるかどうかという問題ではなく
いつそれが起こるかである。


日本も、チェルノブイリ事故後の旧ソ連のように、
将来の世代を傷つける放射線障害に苦しむ国となり、
耕作地に広がった汚染が人々の健康を確実に蝕むであろう。
日本経済は二度と回復できないかもしれない。


巨大地震の甚大な危険性、多くの深刻な安全性問題や
核廃棄物処分問題を考えるならば、
今が日本にとっては、原発を半減し、
天然ガスのような化石燃料に転換するその時期であり、
急がなければならない。

このプロセスは、新しい発電所を建設するよりも安上がりであり、
政治的問題や他のハードルを克服すれば、
広大なシベリアの埋蔵資源から比較的安くパイプ輸送することが可能だ。

コロラド州のフォート・ストリート・ヴレイン原発は、
原子炉に問題がたびたび生じて、
つい最近(koala注 2004年時点)実際に化石燃料の天然ガスに転換した。

天然ガスへの転換後、フォート・ストリート・ヴレイン発電所は、
原子力に比べより効率的でコストが安くなったうえに、
2倍の電力を生み出した。当然、原子力災害も全くない。

日本の将来の世代と経済を救うために、
原子力から化石燃料への転換を図る時期は、今である。


2004年にこのような文章がジャパンタイムスに載っても、
日本は原発は安全だと言い、推進してきたのですね。
あんまり安全じゃないのだろうけど、必要悪だよね、などと
軽く考えていた私のような人も多いのではと思います。

東海大地震が起こって、福島原発の事故に続いて、
浜岡原発が事故を起こしたら、日本はどうなりますか?
危険なのは浜岡だけじゃありませんが、
東海大地震の震源地は静岡だと言われているわけで、
静岡県御前崎市にあるこの原発は、かなり危険です。
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コメント

非公開コメント
        

No title
この記事、転載させてください。
怖い現状の中を生きていることを忘れないように、時々読み返したいと思います。
No title
ももちんさん

おはようございます。
転載して情報拡散していただけると嬉しいです。

危険が大きいという指摘は、実はたくさんされていたようです。
そんな情報を知っていたのは、原発に強い危機感を持つ人たちで、
そうした人たちの発する情報は一般に広く知られることはなかったのですよね。
マスコミも新聞も、電力会社に逆らうなどありえなかったと思います。