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明後日からのシュウトメちゃんの一時入所を前にして思うこと

category - 日記
2014/ 06/ 05
                 
私は23歳で結婚しましたが、いきなり4人家族の主婦になりました。
シュウトメちゃんと、大姑さんとの同居でした。

うちは女手がないからと結婚を急いだのはシュウトメちゃんでした。

オットは「(シュウトメちゃんの言うことは)気にしないでいい。
自分が家事を早くさぼりたいだけだ」なんて言ってました。

うちの両親は、この発言にもっとドン引きでした。
「うちの娘は気ままに育っておりますので、本家の嫁など
今のままではとても勤まりません。
少し家で仕込んでからでないと恥をかきますので・・」
などと今思えば、一生懸命引き伸ばし発言をしてくれました。

家では「同居の結婚は、お前が考えているより、
はるかに大変なんだよ。」と私に言ってきましたが、
そういう両親は同居した経験がないので、それも想像の話。
あまり説得力はなかったのでした。

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気ままに育ったドラ娘?の私の目には、(シュウトメちゃんは
突然半身不随になっても女手がなく、家事に苦労している
気の毒な女性)でしたので、結局23歳で結婚したのでした。

私の頭の中には「家事に困っていたのだから家事はしっかりやろう。
本家の親戚付き合いやお仏壇やお墓の世話もしよう。」
その覚悟だけがありました。

しかし、求められていたのは、もっとすごいものでした。
「女、三界に家なし!」
「主婦はその家のためにすべてを捧げるのが当然!」
などなど、ここは何時代?というほど封建的な感覚の中に
どっぷり浸かって当然、それをしないのは我儘。
全ての我儘を捨てて「嫁」になるべし!という
おそろしい価値観がで~んと鎮座していました。


振り返ると、古来、多くの日本女性を縛ってきた価値観を
少々、追体験させていただいた感があります。

昔、縁切り寺に駆け込んできた女性たちの生活は
私の比ではなかったですから、ホンの少々の追体験。
それでも充分きつく耐えがたい日々でしたから、
現代日本は、かなり生きやすくなって進化してますよね。



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とにかく、事あるごとに「我儘」を連発されました。
自分の娘たちが、いかに立派に我儘を捨てているかを自慢し、
私がいかに最低の嫁であるかをくどくど説教し、
反論すれば怒鳴り、あるいは黙り込んで数日口を利かなくなり、
あるいは、その頃は元気だったので、仲良しの薬屋さんのところへ
プチ家出していたシュウトメちゃんでありました。

今、日記を書いてて気が付いたのですが、2人の義姉は
シュウトメちゃんと大姑ちゃんに、女は好きに生きてはいけない、
そういう我儘を捨てていい嫁になりなさいという価値観を
あまりに小さいころから押し付けられてきたのかもしれません。

何しろ、シュウトメちゃんの意見って、浮世離れしていました。
独身の頃の友人とは一切会うこともなく、
ミセスらしく見えるように若く見られそうな服も髪型もアウト。
友達と喫茶店でおしゃべりなんて、浮ついた馬鹿のすること。
などなど、ありえないですよ?というレベルでしたが、
2人の義姉は、その通りの結婚生活をしていたのでした。

シュウトメちゃんがいくら褒め称えても、
そんな人生、私には考えられませんでした。
気の強い跳ね返り女と罵られた方がマシでした。


どうして、家事も親戚付き合いも引き受けてあげたのに、
1円も生活費を出さないで、それを出してあげているのに、
普通に生きてるだけで罵られなくちゃいけないの?
嫌なら出てくよ、ここにいたい気持ちなんかないんだから。
それをオブラートに包んで言うと、ヒステリー起こして
死んでやるって言うし、これは橋田寿賀子のドラマ?っていう展開でした。

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でも多分、「我儘」って罵られることについて、
私の中で傷つく部分があったのは、「我儘はいけない」という
価値観がやはり自分の中にもしっかりあったためでしょう。
あの当時は、そんな風には思えませんでしたが。

「我儘だ、いい嫁ではない」という非難に傷ついたのは、
1つには、その逆が本当だという確信が持てないため。
「私は全く我儘ではない。完璧にいい嫁である」なんて確信、ないですよ。

もう1つには、「我儘は悪いことで、人は我慢強くあるべきだ。
いい嫁という評価を受けるのは大事なことだ」
この価値観があったと思うんです。

責められて、私の中の多勢は大声でNO!と言い張ったけれど、、
「もっと我慢強くないといけない。
いい嫁と言われるような嫁でないといけない。」
私の中の一部にそう言い張る声があったから、あんなに傷ついたのかも


現在なら、自分らしく生きるための必要以上の我慢なんて、
百害あって一利なし!
いい嫁?鬼嫁と呼んでいただいて結構!
心からそう言い切れますけれど、若い日のワタクシには
それはハードルが高くて、いつも悔し涙にくれていたのでした。

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昨日の日記に書いたような時間を嫁が持つなんて、
もし昔のシュウトメちゃんが知ったら、
(今のシュウトメちゃんも知りませんが)
憤怒の炎で燃え上がってしまいそうです。

シュウトメちゃん自身が、もう少し自分のいいように生きたいと
ささやかな願いを何度も持ちつつも否定され続けた
癒されない恨みつらみの思いからくる憤怒かもしれません。

若いころ、我儘が言えなかった分、取り返したいような思いで、
老後になって、我儘が噴出してくるのかもしれません。
ある程度、我儘が叶わないと、古傷は癒えないのでしょうか?


施設ではゲームや工作など、いろいろ考えてくださっていますが、
なにしろ利用者も多人数なので、あつれきゼロは難しいです。

明後日からの施設で、楽しい思いが多ことを祈るだけです。

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コメント

非公開コメント
        

No title
橋田壽賀子ドラマ~。すごいですね。

今の23歳で、Koalaさんのような嫁はいませんよ。
明治時代ならまだしも、Koalaさんが結婚した時って
そんな大昔じゃないでしょう。びっくりです。
若かったから「愛があれば大丈夫」と思ったのでしょうか~?

でももっと昔って、Koalaさんのような環境に嫁に行っただけでなく、好きでもない人と結婚させられてたんですよね。
今の私達の自由は、虐げられてきた女性のお陰で得られたものだと
感謝です。
No title
お疲れ様♪ 身体 大事に 過ごしててね♪ マタネ~♪
No title
頑張りましたね~
私には到底できないことなので、感心しています。

私は4姉妹の末っ子ですが、上の姉2人が姑さんと同居で結婚して、それはそれは
大変だったのを見ていたので、下の2人は同居なしの所へ嫁ぎました。
koalaさん、尊敬します。
No title
私の母は、女手が必要だからと嫁にいったようなかんじでしたし、嫁いだ先では、いびられまくってましたから、私には、長男の嫁にはなるなというのが口癖でした。
私と同じような年頃のkoalaさんが、私の母と同じような体験をしていたとは驚きですし、それ以上に、我慢して仕えていたこと、尊敬してしまいます。
No title
ねえねさんへ

シュウトメちゃんは、親の進めるお見合いをして結婚しましたが、
「いい娘というのは親の言葉に逆らわない。
結婚は男が女を選ぶもので、純情な女は下を向いてもじもじしているもの」
ということで、下を向いている間に結婚が決まったとか。
100年前の話?って思いますけどね。
でも逆に言えば、100年前には珍しくない話ですよね。

こういうわけのわからない「常識」がどんどん消えるのはいいことですね。
No title
オッチャン3さんへ

書き込みありがとうございます。
私もまた伺わせていただきますね。
No title
soniaさんへ

頑張ったのが正しかったのかどうかわかりませんけど。(苦笑)

シュウトメちゃんが半身不随でなく、死んでやると脅さなければ、
とても我慢できずに、出て行ったと思います。
オットが親を見捨てられたかどうかわからないので、
離婚していた可能性が高いですが、
それはそれでまた違った経験を積んでいく人生だったのだわ~と
思うと、ちょっと感慨深いです。
No title
tetsumamaさんへ

tetsumamaさんのお母様と、うちのシュウトメちゃんの違う点は、
長男の嫁になるなと言ったかどうかです。
義姉は2人とも長男の嫁になりましたが、
シュウトメちゃんは「土地や家のない男とは結婚するな」と言ったそう。

我慢は偉くないんです。
半身不随の自分を捨てて出て行ったりしたら、
死んでやると言われて死なれるのが怖かっただけなんですよ。