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神の詩 バガヴァッド・ギーター

category - 日記
2014/ 03/ 22
                 
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ふと思いつき、友人が読もうかなと言っていた本をネット注文。
「バガヴァッド・ギーター」

いくつか訳がありまして、私は主婦が訳したという
「神の詩 バガヴァッド・ギーター」を注文しました。
自分がこの本を読むことになるとは思わなかったわ。(笑)

バガヴァッド・ギーターはマハーバーラタの一部です。
世界史でテストに出る叙事詩の名前として記憶にあるのでは?

しかし、すごいです。面白いです。

クル軍とパンドゥ軍の戦いが起きています。
王位継承についての戦いのようで、
血縁者が戦う構図になっています。

パンドゥ軍の王子アルジナュは、戦う相手をしっかり見たいと
クシュリナに願い、願いは叶います。
そして敵軍に血縁者や友人、知人がたくさんいるのに衝撃を受けています。
そしてクシュリナに尋ねます。

クシュリナはパンドゥ軍の一人でアルジュナの親友らしいですが、
神の化身として人間の形をしているのでした。

血縁の人々を殺して
いったい何の益があるのでしょうか
わが愛するクシュリナよ
私は勝利も領土も幸福もほしくない

私は彼らに殺されても
彼らを殺したくないのです

ああわれらは何という大罪を
今ここで犯そうとしているのか
王侯の栄華を欲するあまり
血縁の人々を殺そうとしているのです


率先して戦うべき身分のアルジュナですが、
親戚縁者、友人、師と仰ぐ人たちを殺したくないと
悲しみにくれて涙を流しています。

王子アルジュナは、勇敢な弓の名手ですが、
親しい人を殺すより殺されたほうがいいと
考えるような善良な人間です。
どんな答えが返ってくるか、興味がわきませんか?
びっくりしましたよ。

君は博識なことを話すが
悲しむ値打ちのないことを嘆いている
真理を学んだ賢い人は
生者にためにも死者のためにも悲しまない

わたしも 君も ここにいる全ての人々も
かつて存在しなかったことはなく
将来 存在しなくなることもない
始めなく終わりなく永遠に存在しているのだ


ここまでは私には慣れ親しんだ考え方(笑)ですので、
驚きませんでした。
ここから先がすごいんです。
ごく一部の抜粋ですが、これがクシュリナの返事です。
すべて4行詩に美しく訳されていますが、これは2行、
あるいは4行をところどころ中略して抜粋した寄せ集めですので、
実際の文章はもっと美しく流れるようなものです。念のため。

破壊され得るのは物質体(肉体)だけである
故にアルジュナよ 勇ましく戦え!


生まれたものは必ず死に
死んだものは必ず生まれる
必然 不可避のことを嘆かずに
自分の義務を遂行しなさい

おおクンティーの息子よ、君が戦死すれば
上級の星界に往って天国の幸を味わい
勝てば地上で王侯の栄華を楽しむのだ
さあ 立ちあがって戦う決心をしなさい

幸と不幸 損か得か
また勝敗のことなど一切考えずに
ただ義務なるが故に戦うならば
君は決して罪を負うことはない

君には 定められた義務を行う権利はあるが
行為の結果については どうする権利もない

アルジュナよ 義務を忠実に行え
そして 成功と失敗を等しいものとみて
あらゆる執着を捨てよ
このような心の平静をヨーガというのだ


引用部分は、この本のごく最初の部分で、
この先も、目が覚めるようなすごい言葉が続くのですが、
この世の善悪の価値観など吹っ飛ぶような
クシュリナの言葉に、私はドキドキしてしまいました。

殺すのは悪、ゆえに、戦いをやめなさい、ではないのです。
勝つために、あるいは味方のために戦いなさい、でもありません。
アルジュナは王子であり、勇敢な戦士として生きており、
その義務を果たすために戦え、というのです。
おまけに、結果は考えるなというのです。
勝っても負けても、どちらでもいいのです。
結果に執着することは愚かなことなのです。

自分の責任に最善を尽くし、結果として自分が受け取るものは
神にお任せして一切の心配をしない姿勢を要求されています。

古くから伝わるバガヴァッド・ギーターは、
インド哲学を伝えるとはいえ国民的叙事詩として、
人々が面白く読めないと伝わらないということで、
かなりドラマチックに脚色してある気がします。(個人的見解です)

神の化身クシュリナがすごい姿に変身したりもします。
数え切れぬ顔、恐ろしい歯、無数の口に無数の目、
無数の腕、無数の腹、あまたの聖なる武器、まばゆい光彩、
口からは光り輝く火炎などの描写が続く想像を絶する姿です。

わたしは、"時"(死、運命も意味する言葉)である
もろもろの世界の大破壊者である
わたしは人々を滅ぼすためにここへ来たのだ
おまえら兄弟を除いて両軍の将兵はすべて殺される

故に立ち上がれ 戦って栄誉を勝ち取れ
敵を征服して王国の繁栄を楽しむがよい
わたしは既に彼らの死を決定したのだ
弓の名手よ ただ"戦う道具"となれ


戦争の結果は神のシナリオで決まっているという宣言です。

壮大な宇宙の仕組みとでもいうような因果が働いていて、
勝つために、ち密な計画が練れた方が勝つというわけではないと。

「おまえら兄弟を除いて両軍の将兵はすべて殺される」
この運命を、「戦う道具」となって受け入れよというのです。

自分の置かれた立場による責任を果たす行動を
神への捧げものとせよ、というようにも読み取れます。

この本ではよくわからなかったので少し調べたところ、
パンドゥ軍が正当な王国の主であるのに、
クル軍の邪悪な王と王子が卑怯な方法で乗っ取ってしまったようです。

強欲で邪悪なクル軍の王や王子が国を支配すれば、
国民の生活も犠牲になります。
王国奪還のため、そして国民の平和を守るための戦いであったわけです。

わたしは既に彼らの死を決定したのだ
弓の名手よ ただ"戦う道具"となれ


現在の邪悪な王と王子はこの戦いで負け、
虐げられていた国民は、救われる道を歩むことが決まっていて、
アルジュナの弓の腕が役立つことも決まっているということですよね?

人は皆、輪廻転生する魂なので、すでに永遠の魂を得ていて、
アルジュナがここで、血縁者や友、敬う年長者たちを殺すとしても、
そもそも死ぬとか生まれるとかいうこと自体が幻想なので、
肉体を離れた魂は、彼らにふさわしい新しい肉体を得るだけのこと。
無残な死に方をしたように見えても、そのような見かけに
心を惑わされる必要はない、という意味かなと思いました。


----------------------------------


アルジュナはそれでも、多くの知り合いを殺す自分の運命を
受け入れることができず、気持ちが揺らいでいました。
クリシュナの真の姿を見て、気高い教えに感動しつつも聞きつつも、
迷いが消えず、涙を流しながら苦しんでいました。
そして神であるクリシュナの弟子となって教えに従いたいと願いました。

物語は、クシュリナがアルジュナに真理を語る形で進みます。
素晴らしい言葉がたくさん。
今日のブログにピンと来る方は少ないでしょうが、
もしいらしたら、バガヴァット・ギーターに呼ばれています。
ぜひご一読を。(笑)
今日は時間がないのでここまでです。
明日のブログはこの続きを少々、と書いたら、
読んでくださる人が激減しそうですが、多分、書きます。(笑)
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コメント

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No title
ごめんなさい~。
私にはチト難解ですが、親しみのある名前のオンパレードです。
バリヒンドゥーの元にもなってそうな気がします。

クリシュナ(クリスナ)は神様の子供の名前で、
男の子の命名の人気の名前です。
またアルジュナは恋の守り神で、これまた女の子によくつけられる
名前です。
クンティーも神話に出てくる名前で、うちの近所にクンティ通りって
いう通りがあります。

ごめんなさい~、記事の内容と全然かけ離れたコメントで(>人<;)
No title
今晩は~

koalaさんが一読にして大筋をつかまれているのに吃驚です。

二読も三読もしても未だに「な~るほど」に辿り着けずにいます(笑)

上村勝彦さんの15年くらい前にNHKで放送された講義を聴きながら(何となくテープに録音していました)勉強していますが・・・
No title
なんか後から読み始めた人に先越され~♪
黄門様のオープニング曲が頭をぐるぐる♪

私もクリシュナの答えに衝撃受けました。

いつかあなたは私とリトリートを受けに行く~←サブリミナル(笑)。
No title
ねえねさんへ

バガヴァッド・ギーターはマハーバーラタの一部です。
マハーバーラタは、バリ島で、舞踊劇?として演じられているのではないかなと思います。

それにしても、楽しい情報をありがとうございます。

クシュリナ君とアルジュナちゃんが、バリ島にはたくさんいるのですね!
クンティ通りをねえねさんが歩いたりなさっているんですね!
楽しいです~。
No title
ほとんど妖しげ好きなkoalaさんにぴったりの物語ですね。

一つ面白かったのは、結果を考えず義務のために戦えというか所。内容的にはかなり違うのでしょうが、三島由紀夫などがいっている「正義運動」に似ている感じです。

政治的効果や自分の利害など考慮せず、ただひたすら「正義」のために戦えとう思想。自分ができないだけに、魅かれる思想です。
No title
悦子さんへ

そうでした!悦子さんはヨガの先生なのだから、
バガヴァッド・ギーターは教科書の一冊のようなものなのでしょうね。

私は、わけがわからない部分を飛ばして読んだので・・・
引用できるのは、なるほどと思った部分だけです。(笑)

この世の価値観で理解するような本ではないので、
わけが分からないと感じた部分は、きっとまだ
私には理解できない部分なのかなと思いました。

でもとにかくすごい本ですね。
No title
う香こさま

おはようございます。

私は、最初の方に人名がたくさん出てくるところは
家系図を詳しく見ることもなくスルーしちゃいましたし、
中盤の理解できない部分も同様にスルー。
これを読み終えたと言っていいのかどうかわかりません。
後から読んだ人は、ところどころすっ飛ばしておりましたよ。(笑)

クシュリナの答え、どぎもを抜かれましたよね?!
でもすごく腑に落ちました。
自分がアルジュナの立場だったら、「なるほど、
死は幻想ですね」とうなずいて、知り合いを、
弓で射貫いてどんどん殺すなんて出来そうにないです。
でも、そうしないと、悪政のために、国民の平和は
奪われ続けるのだとなると、やはり迷って涙が出るでしょう。

いつか私はう香ちゃんとリトリートを受けに行く・・・・
洗脳完了?(笑)
No title
sioさんへ
>ほとんど妖しげ好きなkoalaさんにぴったりの物語ですね。
このコメントに大笑いです。なるほど。

私など、昔も今も、戦争は悪であると思い込んでいましたよ。
アルジュナが戦いたくない、血縁者や友やかつての死を
敵方の軍にいるという理由で皆殺しなど出来ない、
そういって苦しむアルジュナの気持ち、もっともだと思いましたよ。

しかし、これは正当な王権を奪還する戦いであり、
国民の平和を取り戻すための戦いでもありました。

彼が戦わないと、味方の誇りを踏みにじり、
国民は悪政の下に置かれ続けることになり、
戦争反対は善、などと言っていられないのですよね。

怪しい私はすっかりこの本に魅了されています。(笑)
No title
読んでみたくなる本ですね~
私はインドに興味を持ったことがあって、市の成人大学で、インドについて大学教授の講義を10回ほど聞きに行ったことがあります。
多民族・多言語・多文化の、インド興味あります。

病気して海外旅行へ行けなくなってしまいましたが、行きたかった旅行で、残っているのが、インドとモロッコでした。
あの世から行くつもりです。(^^)
No title
soniaさんへ

インドの講義を10回もお受けになったのですね。
人生観が変わるって言いますね、インドの好きな方は。
現代インドはかなり残酷な犯罪が多く、旅行者もレイプされたりしているので、怖い場所でもありますね。
古代の賢人の智慧は現代に生きていないのでしょうか。
中国もそうですよね。
あれほど賢人を輩出した国が今は・・・。

モロッコ旅行、あこがれます。
私もあの世から行こうかな。