FC2ブログ

Post

        

世界中の人が、自分の個性を生かして、その人らしい人生を歩めますよう!

category - 日記
2014/ 01/ 19
                 
「ジプシーに恋して」 たかのてるこ その3

たかのてるこさんの辞職を知らなかった私は、
この本でそれを知り、経緯を読んで、心をゆすぶられました。
それで3部作になってしまいましたが、これで最終です。
現在、たかのさんはフリーで活躍しています。
退職して、やりたい道に進んだら、水を得た魚状態に見えます。
私には以前から、水を得た魚状態に見えていたのですが、
本を読んだだけではわからない苦しみを、ずっと長い間、
たかのさんが背負っていたことも、この本でわかりました。

一読者でしかない私ですが、(おまけにこの本もブックオフで買ったので
たかのさんに印税が行ってないのですが)拍手したいです。


たかのてるこさん公式HP
http://takanoteruko.com/
文庫本あとがきから、少し文章を抜き書きしてみます。
ネットで調べてみたら、本当に幸せそうな仕事をこなしていました。

最近の旅行記,画像付きで,下のリンクから読めます。

〈第1回〉シンガポールに恋して
http://www.kansai-airport.or.jp/kixitmmaga/takano/index_vo1.html

〈第2回〉オランダに恋して
http://www.kansai-airport.or.jp/kixitmmaga/takano/index_vo2.html

〈第3回〉台湾に恋して
http://www.kansai-airport.or.jp/kixitmmaga/takano/index_vo3.html

〈第4回〉バリに恋して
http://www.kansai-airport.or.jp/kixitmmaga/takano/


----------------------------------


会社勤めの間、旅に数年に一度しか出られないという状況に
不満を抱きながらも、会社を辞めるという選択をしないで生きてきました。

「旅人って、どうやってメシ食うつもり?」「それってただの無職じゃん!」
「若いならまだしも、四十歳にもなって今さら?」

いろんな人に散々言われ、不安に押しつぶされそうで苦しかったですが、
当時のモンモンとした気分と,夢がかなった今では,天国と地獄の差です。
思えば、会社時代の最後のほうは、
自分らしく生きることを責められているような気がして、
人間としての尊厳を失う一歩手前だったかもしれません。

既に過ぎてしまった「過去」を思ってくよくよしたり、
どうなるかわからない「未来」を心配したところで、
いいことなんて何もありません。

心配があるならば、不安がなくなるよう努力すればいいし、
心配してもしょうがないことであれば、心配したところで
全く意味がないのだと、私はようやく気づいたのです。

ジプシーには、「自分を丸ごと受け入れること」の
大切さも教わりました。


もし私がジプシーに「ねえ、自分にめっちゃ自信あるよね?」
と聞いたとしても、彼らにとってそれは当たり前のことなので、
「は?」という顔をされるかもしれません。
それは日本人に「自分が真面目だっていう自覚ある?」と聞くようなもので、
その民族にとって当たり前のことは、なかなかピンとこないものです。

なので私が勝手に代弁しますが、基本的に、ジプシーは自分に
「確固たる自信」を持っています。

お金なんてなくても、成功してなくても、人々から尊敬されなくても、
ジプシーは「自分は素晴らしい存在だ」と信じて疑わず、
あの,自分を誇らしく思う性分がうらやましいほどです。

「自己肯定感」と「幸せ」は密接に繋がっているのだと
最近つくづく思います。

今私は、傍目から見れば不安定そのものですが、皮肉なことに、
幸せの条件だと思っていたステータスや安定を手放したことで、
会社員時代よりも、ずっとずっと幸せを感じられるようになり、
自分のことも好きになりました。

この旅の道中、ジプシーは言うこともテンションも
クルクル変わるなぁと何度も思いましたが、
生物学者の福岡伸一さん曰く、生物学的には、
「今日の私は明日の私とは違うし、昨日の私とも違う」んだそうで、
ジプシーは変わっていく自分に正直なだけなんだなと思いました。

人間は、細胞レベルやさらにミクロな分子レベルでは、
もの凄い速度で合成と分解を繰り返し、日々更新されているので、
一年も経てば物質レベルではすっかり入れ替わってしまっているんだとか。
私たちは絶え間なく変化しているので、どんどん変わって当然なんですね。


会社員時代は年に一度の海外旅もままならなかったのが、
すでにこの二年で30か国を旅し、北海道から沖縄まで日本各地も
旅できるようになったことを考えると、人はいくつからでも
いくらでも変われるのだとしみじみ思います。

私がジプシーとであったことで人生がガラッと変わったように、
人と人は互いに影響を与え合う中でみんな生きていて、
人同士も国同士も常に影響を与え合い、
日々刻々と地球レベルで変化し続けていて、地球はひとつの人間、
ひとつのデッカい魂みたいな存在かもしれないなぁと思う今日この頃です。


これからは、世界も日本ももりもり旅して、その経験を本に書いたり、
メディアや講演会で話したりして、世界中の人々の魅力を伝える
「地球の広報」として生きていきます。

まさか40を過ぎて、自分のこれからが楽しみだ!と思える日が来るなんて・・・!


私は旅と生涯を共ににすると決めました。

会社に有給休暇があっても名ばかりで、旅にも出られないような
日本の働き方が変わっていくことを願ってやみません。

世界中の人が、自分の個性を生かして、その人らしい人生を歩めますよう!



----------------------------------


引用した文章は、文庫本あとがきから抜き出したものです。
あとがきでなく、本文の締めくくりの文章も印象的でした。

いつも心にジプシーを
って書いてありました。

まだ会社を辞めていないときの言葉です。
ジプシーの生き方と接したことはよほどの衝撃だったのでしょう。

「旅好きの変わり者ですみません」という肩身の狭い思いと
オサラバする決心がついた
とも書いていました。

いつか私が何もかも失って,人間としての尊厳まで失いそうになったら、
香典代わりの餞別をかき集めてジプシーのところに行きゃあかんとかなる!と
思うだけで気持がラクになる。
私が会いに行けば、彼らはワッと群がり、私に「ある」ものを欲しがるかもしれない。
それでも、私に何も「ない」ことを知ったら、きっと分け与えてくれるだろう。


たかのてるこさんは、とてもとても自由な魂の持ち主で、
日本で会社員をしていくことが困難なレベルだったかもしれません。
「旅したいから、フリーになるわ~♪」というノリで辞めたのではなく、
人並みはずれて自由な自分の魂を、社会の中で否定されてきて、
自分自身も、変わり者の自分が嫌いになって、
人間の尊厳を失いそうになっていた,瀬戸際にいたのだと思います。

そんな時、天啓のように、自分が大好きな民族、ジプシーに出会い、
自分を嫌いになるのはやめよう、自分は変わり者だけれど、
このまま丸ごと受け入れようと決心して会社を辞めました。

でも、会社員時代の苦しみは無駄だったとは思えません。

会社員時代に、理解ある会社で、旅広報活動が出来たから、
本やDVDを出し、テレビに出て、知名度をあげることも出来たわけですし、
旅の腕も上がり、フリーになる下地が出来ました。
その中で、会社員としては、この無類の旅好きは、マイナスでしかなく、
旅が異常に好きなダメな会社員として、追い込まれる経験が、
ここまで変わる原動力になったのだと思います。
全ては完璧な流れの上にあったように感じました。

今までの旅行記でも、ものすごい「いきあたりばったりの旅」
そんな旅で人と出会うことが大好きなたかのさんには、
生き方自体が、いきあたりばったりの人生が向いていて、
その中での出会いが宝物になっていく人なのですね。
本当は、みんなそうなのかも。
たかのさんレベルのことは、怖くてできないだけで。そう思いました。

たかのさんの文をもう一度書いて,このシリーズ最後の言葉にします。


世界中の人が、自分の個性を生かして、その人らしい人生を歩めますよう!
スポンサーサイト



                         
                                  

コメント

非公開コメント
        

No title
最後言葉大賛成です!そして大好き!
私も日本で生きるには窮屈で変わった人だと言われてます。
でも人間ってこういうことなんだと思います。
Koalaさん いつもありがとうございます。
No title
たかのさん、旅が自分の居場所であると認識して、
水を得た魚のようで~これからも世界中を旅して、伝えて欲しいですね。
でも・・・ごめんなさい。
たかのさんは「あくまでも旅人の視点」であり、
ジプシーが素晴らしいかどうかは、本当にはお分かりにならないと
思います。
バリの田舎の老人も、ジプシーと同じようなものです。
彼らには彼らの生きずらさがあり、日本人の私達とは質が違うという
だけで、表面的にいい部分だけを見ていらっしゃるように思います。
No title
ねえねさんへ

ジプシーが素晴らしいかどうかについては同感です。
たかのさんにとっては、自分にない、
生きたいように生きる能力があったので、
素晴らしい出会いだったと思いますが。

暴力夫が出てきましたよね。
カッとしたら自分を抑えないのが、多分ジプシー。
ジプシーの原点はインドなのだと思いますが、
インドでは、レイプ事件が多発しています。
持ち物を奪い、レイプして殺してしまうことも多いようです。
バスに乗り込んだ婚約中のカップルを乗客が襲い、
女性は集団レイプされた果てに死亡、
男性は命は助かりましたが、2人ともバスから放り出され、
運転手も共犯だったということもありました。
血の気が多いで済まされることではありません。

理想の民族など存在しないと思います。
No title
こんにちわ(^^)。

私は彼女の「世界中の人が、自分の個性を生かして、その人らしい人生を歩めますよう!」とても良く理解できますhttps://s.yimg.jp/images/mail/emoji/15/ew_icon_s86.gif">https://s.yimg.jp/images/mail/emoji/15/ew_icon_s368.gif">https://s.yimg.jp/images/mail/emoji/15/ew_icon_s378.gif">https://s.yimg.jp/images/mail/emoji/15/ew_icon_s378.gif">https://s.yimg.jp/images/mail/emoji/15/ew_icon_s378.gif">

私もそうあるべきだと思うからですhttps://s.yimg.jp/images/mail/emoji/15/ew_icon_s87.gif">https://s.yimg.jp/images/mail/emoji/15/ew_icon_s376.gif">
どんな人も幸せに向かって進んで欲しいですhttps://s.yimg.jp/images/mail/emoji/15/ew_icon_s376.gif">

アイ・ラブ・ユーhttps://s.yimg.jp/images/mail/emoji/15/ew_icon_s310.gif">https://s.yimg.jp/images/mail/emoji/15/ew_icon_s316.gif">
No title
バリ在住の日本人の中にも「日本が嫌い、生きにくい」って仰る人います。そういう人、こちらで仕事しても上手くいかず、現地の人とも
そんなに交わってないです。
私も海外に出てみて気づいたのですが、日本で世捨て人みたいに
なってる人って、外に出ても結局は上手くいかないのです。
自分らしく生きるということは、海外に行ってもどこへ行っても
ありません。外ではなく自分の中にあるものです。
たかのさんの場合、旅がそのような自分を発見させてくれるものなのでしょうね。素晴らしいと思います。
No title
ねえねさんへ 続きです

松原さんに関しては、今回の記事を読むまで全く知らなかったですが、在住の日本人達からは、評判が悪いのですね。

人にはいろんな面があり、その人に見えるのは一部分なので、
たかのさんに見せた顔と、他の人に見せる顔が別でも
全く当然かと思います。
松原さんに占ってもらった人たち一人一人に聞いたとしても、
養ってもらっている人たちみんなにそれぞれ聞いたとしても、
松原さんはこういう人ですよ、という内容は多分、
みんな違っていると思うんですよ。

ジプシーも同様で、たかのさんはたまたま、
自分に正直に生きることが立場的に難しくて行き詰まり、
自分を嫌いになって苦しいところまでいっていました。
そこでジプシーの自己受容度を見て、衝撃を受けました。
たかのさんにとっては、救世主でした。

次のコメント欄に続きます。
No title
ねえねさんへ 文字制限があるのでその3です。

ジプシーにひどい目にあった人もたくさんいるでしょう。
その人たちにジプシー観を聞いたら、まったく違う答えでしょう。

私の文章をそういう視点で読むと、ジプシー礼賛になってますね。
でも、私自身がジプシー的な人が好きかと聞かれたら、
プライバシーのない人,相手の気持ちを推し量れない人は苦手です。
実生活でそういう人に会ったら、多分ムッとするでしょう。

ねえねさんの指摘に改めて文章って難しいなぁと感じました。

バリも神々のいる島と言われ、バリの人たちは祈りの人々だと
私は長いこと思っていました。
ねえねさんのブログを読んで、目からうろこがたくさん出ました。

バリの人はみんな穏やかで云々という記事も
よく見かけるのですが、人にはいろんな面がありますよね。
バリの人たちにもあって当然です。

この件のことも、頭の中でまとまったら、
またブログに書きたいと思いました。
いつもありがとうございます。
No title
みゆきさんへ

私は田舎に嫁ぎまして、昔からの考えが絶対と思っている
シュウトメちゃんとの同居生活をしてきました。
この昔からの考えというのが、私にはありえない不自由さで、
散々に批判され、罵倒されてきたので、
どうもこういうのには感情移入しちゃいます。(笑)

日本で普通に会社員をしていたら、始終長期休暇を取って
長い旅に出てしまう社員がいたら困ります。
たかのさんにとっては、旅こそ人生だったわけで、
旅に出かけることが非難の対象になっていて、
めったに行けない,行けても肩身が狭いのは辛かったでしょうね。
でも、会社員のお給料がないと生きていけないと
思い込んでいたから我慢していた・・・。

いらない思い込みだったんですね。

形は違えど、たくさんのいらない思い込みを持って、
自分の人生を狭めてしまうことは、私ももちろん
たくさんやってきたなぁと振り返って思います。
まだ、たくさんありそうなので、少しずつ捨てて行きたいです。

コメントありがとうございます。アイラブユー。
No title
ブログにも書いた記憶がありますが、東大を出てジュンク堂に勤め安定していたのに、それを捨てて日本一小さな本屋さんを開いている女性とか、3度も生命の危機にさらされながら、山を登り続ける田部井さんとか、家庭を捨てて一生愛人として過ごした俳人の鈴木真砂女とか、私には考えられない人生の決断をした人はとても魅力的です。
ただ、そのような決断の結果、人生を駄目にした人間は無数にいるはずです。それでもその人たちはそのようにしか生きることができなかったのでしょう。

臆病者の言い訳と聞こえるかもしれませんが、より自分らしい人生があるのではないかともがきながら、生きてきたなら、それが他に代えようのない自分の人生だと今は思っています。「もがくこと」が人間らしい生き方をしている証だと思います。
No title
sioさんへ

歌手になりたい、俳優になりたい、お笑い芸人になりたい、
そう志して、ついに芽が出なかった人はどのくらいいるのでしょうね。

そういう人は自分の人生を振り返って、
無駄だったと感じるのか、自分にはこういう風にしか生きられなかったと思うのか、やるだけのことをやったと感じるのか、
・・・どうなんでしょうね。

私はシュウトメちゃんと同居して否定され続けた年月と、
長男のハンディを何とかできないかと悩みまくった日々が、
振り返ると、私の大きな「もがき」でした。
今はそのようなもがきからほぼ解放されていて、
とても心が安らかでいられるので有難いですが、
あがいた日々が今の自分を作ったのだとも思います。

sioさんは臆病者どころか、ご自分が万一余命宣告を受けても
それをしっかり受け止めたいと思うような方で、
これはすごいことだと思っています。
私は自分の余命を聞いてもその数字を信じられないような気がします。
ほとんどの人は臆病者で、同時に果敢なのかもしれませんね。
No title
ジプシーは感情的で、悲観的な部分もあるのだと…ずっと思っていました。
漫画浦沢直樹作「マスターキートン」にもその様な表現がされている話があります。

でもそれは迫害されて来たからなんだろうなぁ…と思ってます。
本当は、陽気な、心が開放的な民族なんだろうと、読んでいて感じましたよ。

個性、バンザイ~\(^o^)/
No title
CIBさんへ

このブログでご紹介したジプシーは、あくまで
たかのさんが出会って感じたジプシーなので、
実際にジプシーに会ったことはない私には、
ジプシーがどんなものかはわからないんです。

陽気な面もあれば、感情的、悲観的な部分もあるんじゃないかと
推測は出来ますけど・・・
私なんかは、山口百恵ちゃんが歌ってた歌詞の中に
ジ~プシ~って部分があるなぁっていうレベルで(汗)

定住していない、流浪の民ですから、生き延びるために、
人をだましたり、盗んだりした人も多かったんじゃないかと思うし、
根本に、ある人からはもらってもいいんだという感覚があったら、
迫害されても無理もないとも思うし、ジプシー側だって言いたいことは山ほどあるだろうし・・・。

民族の問題は難しいですね。
No title
Sachiさんへ

ごめんなさい!
コメントのお返事を書いて、投稿ボタンを押したつもりでしたが、
今見てみたら、反映されていませんでした。
おっちょこちょいで恥ずかしいです。

金子みすゞさんの詩「みんな違ってみんないい」などを
ここで書いたりすると、このサイトに来てくださる方たちは、
いい詩ですよね~などと言ってくださるのですが、
現実の世界では、少し個性的な部分が出てしまうと、
「変わった人」という一括りで断言する人もいますよね。
その「変わっている」とされる部分が、困らせるようなことならともかく
そういうわけではないんですから、気にしなくていいと思います。
気になってしまうんですけどね。

世界中の人が、自分の個性を生かして、その人らしい人生を歩めますよう!
これ、いい言葉ですよね。
みんながその人らしく輝けるのが一番だと思います。