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2018年03月04日

        

義母さんの口喧嘩

category - 日記
2018/ 03/ 04
                 
昨日、義母さんの施設に夫と面会に行くと、同じ施設の利用者さんに、
何か言われた義母さんが、言い返すところでした。
施設には居間兼食堂のような場所があり、昼食前にそこで軽い運動をします。
手を挙げて、回して、などなど。その運動が終わった後に私たちが訪問したのでした。

たくさん言い返したかった様子でしたが、なだめて部屋に連れて行きました。
義母さんの場合は特に、怒っているときには話をとことん聞いてあげないと。
この施設は全室個室なので、そういう時には便利です。

ケンカ?相手は、4日前に新しく入所してきた人で、どうも義母さんが気に入らないらしく、
毎日、義母さんだけに突っかかって、嫌なことを言ってくるそうです。
昨日は、「あんたはよほど家の中を仕切っているんだろう」と言いがかりをつけてきたとのこと。
う~ん、そう言われた背景には、何かその人の前で、仕切るような発言をしたのかな?
義母さんは絶対に言ってないと言います。
こういうのは、受け取り方ですしね。

不快な言動を取られると、誰だって起こると思いますが、義母さんの場合は、
そのことで頭がいっぱいになってしまい、何度も繰り返しそのことばかり思い出し、
繰り返しずっと怒りが続く傾向が強いのです。
昔からそうなのですが、施設で過ごすというのは、極端に活動範囲が限られますから、
気分転換がとても難しいので、義母さん、その人が入所してからずっと怒っていて、
家に帰りたい、ここは地獄のようだという決まり文句を言い始めました。

前に上の義姉がこの言葉に嫌気がさして、「こんな至れり尽くせりの地獄があるもんか!
私は年をとってもこんないい施設には入れないよ!」って怒ったことも忘れちゃったんでしょう。

前に家に住んでいた時は、家の不便な部分に疲れはてて、施設に入りたいと言っていましたし、
ここの前の施設では、地獄だ、あの人が嫌だ、この人がひどいと不満を言い募っていました。
人間ってそんなものかもしれません。
完璧に自分に都合がいい事しか起きない、気分を損ねることは何も起きない世界など、
どこにもあり得ないんですけどね。

部屋で、義母さんと夫と私と、3人で話すのが、義母さんのデトックスになったかな。

「その人は施設に入りたくなんかなくて、でも仕方なくて、まだ4日目で慣れなくて、
イライラしたり不安だったりして義母さんに当たりたかったんだね。
当たられても困るよねぇ。嫌だったね、そんな風に嫌なことを言われて。」
「嫌なんてもんじゃない。地獄だ。昨日はこんなことを~」などなど。

「義母さんは月に3日だけ家に帰ってくるんだから、家を仕切りようがないよね?
今度同じこと言われたら、落ち着いた声で言うといいよ。
月に3日だけ帰って、何を仕切るんだい?何が起きてるかもわからないよ。
私にはここが家みたいなもんだよって。」
「落ち着いてなんかいられるかい。思い出すだけで震えが来るし、
大人しくしてるとなめられるから、大きな声で怒った方がいいんだ。」
「そうかもしれないね。それは自由だけど、義母さんが落ちついていてくれたら、
スタッフさんや周りの人は、○○さんは落ち着いた対応してくれて助かるわ、って思うよ」
     ↑本当はこんないい方は嫌いですが、義母さんには効果的な言葉。

「前の施設も、いやなことを言ったりしたりする人がいたよね、何人も。
でも仲良くしておしゃべりが楽しい人もいた。ここにも仲良しはいるでしょう?」
「いるよ。あの人だけなんだ、いやなことを言ってくるのは」
「その人だけなんだね。前の施設にもいたよね、そっくりな人が。」
「いたいた。あの人は本当に嫌な人だった。こんなこともあんなことも・・・」などなど。

「ここはおばあさんが立てなくても、2人がかりでトイレに連れて行ってくれるでしょう?
そろそろ老人ホームも見学して考えてくださいって、ケアマネさんに言われて見に行ったけど、
普通の老人ホームでは、一人のスタッフさんで介助できなかったらトイレは無理だよ。」
「・・・・・」

食事の時間が近づいたので、義母さんを部屋から居間兼食堂に連れて行きました。
「今日のお昼ご飯は何かな?ここは何もしなくても、ご飯を用意してくれて、
飲み忘れないようにお薬も出してくれて、皿洗いも全部してくれて、有難いよね」
「主婦は長いこと、朝ご飯は何にしよう、昼ご飯は、晩ご飯は、ってご飯に追われてきたよねぇ」
行く前にそう言うと、義母さんは遠い目をして言いました。
「本当だなぁ。仕事に追われてご飯に追われて。」

義母さん、身体を酷使して、いっぱい働いてきて、お疲れ様でした。
昔のお百姓は、今ほど機械化されていなかったので、本当に身体を酷使してきたと思います。

義母さんは本当は家にいて、夫と私がつきっきりで世話していて、
嫌な言動がまったくない施設にデイサービスに行って、
毎日気持ちよく暮らせる環境が欲しいのです。
でもそれは全く現実的ではありません。
それを要求するほどボケてはいません。

気分がそれなりに立ち直った義母さんに手を振って、エレベーターに乗りました。
でも今日もまた、その人は嫌なことを言って義母さんをカリカリさせたんだろうな。
義母さんの何かが、その人を刺激するのかもしれません。
かつて、私の中の何かが、義母さんを刺激して、ひどい言動があったように。
義母さんも昔私にそういうことしたんだよ。
私も、振り返れば、あの時あの人をこんな言動で傷つけてしまったという記憶があります。
気が付かないと治らないので、義母さんも、自覚はないけれど、
その人を嫌な気持にさせる言動があるのかもしれません。

とりあえず、怒って、ずっとそのことを反芻しているのは精神衛生に悪いです。
そこに集中しないで、少し視線が変えられるといいけど。
            
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