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2017年12月23日

        

これは多分、おばあさんのウソ

category - 日記
2017/ 12/ 23
                 
今日はケアマネさんとお会いする日で、場所はおばあさんの施設。
毎月、ケアマネさんとしては、書類に利用者の保護者(私ね~)押印と、
同時に利用者(おばあさんね~)の状況把握とコミュニケーションが必要なので、
3者面談(おおげさ)があるんですが、今回は施設で行いました。

たいていは、おばあさんの一時帰宅の際に、自宅に来てくださるのですが、
次回の帰宅は年末年始になり、ケアマネさんもさすがにお休みなので。

面談は楽しく終わりましたが、帰りがけにおばあちゃんが言いました。
「この間、家に帰った時にね、孫がいいことを言ってくれたんだよ。
嬉しくて、思い出すたびに、うれし涙が出るよ。」

「おばあちゃん。もしお父さんとお母さんが年を取って、おばあさんの世話ができなくなったら、
ぼくがちゃんと見てあげるから、何も心配しなくていいんだよ。」
おばあさんの部屋に来たうちの長男が、優しくそう言ったとおばあさんは言います。

「この話をするとね、みんな、いい孫を持ってあんたは幸せだねぇと言ってくれる。
わしも思い出すたび、いい気持ちになるんだよ。」

ケアマネさんは、「いいお孫さんですねぇ!でもお孫さんが面倒をみている家もあります。
今はそういう時代なんですよ。100歳くらいになると、お子さんも70代です。
元気な70代ばかりではないですからねぇ。
〇〇さん(おばあさん)は、そんなこと言ってくれるお孫さんがいらして、ご安心ですね。」

いやいやいや。
口には出しませんでしたが、長男はそんな芝居がかったことをいうタイプではありません。
これは作り話だろうなぁと私は思いました。
施設の皆さんに「いいお孫さんがいて本当に幸せな〇〇さん」と思われたい
願望が作り上げたお話しだと私は感じました。
そんなウソをうのみにして、うちの孫は冷たくてと寂しくなるお年寄りがいませんように。

おばあさん、大好き!という感じに、家族に大事にされたい気持ちはわかります。
もしかしてこの作り話は、おばあさんの頭の中ではもう真実になっているのかもしれません。
自分が作ったウソと理解して言っているのか、真実のような気になっているのか、
それを突き止める気もありませんけど、こういうとこって変わらないのね。

以前、私の母が末期がんでもう長くないとなった時に、
おばあさんの定期的な通院には、タクシーで行ってもらいたいとお願いしました。
もう10年前のことで、その頃のおばあさんは杖で歩けたんです。
おばあさんは嫌がりました。
嫁が送り迎えしてくれないなんて、あの家は嫁姑の仲がこじれているんだと
うわさになって嫌な思いをしなくてはいけないという理由でした。
とにかく二言目には「評判」という言葉を口にする人でした。

「嫁のお母さんがもう末期がんでダメなんだ、だから私はタクシーを使うことにしてあげたと、
そう言えばいいんですよ。おばあさんの思いやりだという話を自分からすれば、
おばあさんの評判は良くなるんじゃないですか?」
そんな会話を情けない思いで繰り返したものでした。

見下してるんじゃないよ、おばあさん。
でもね、もう評判なんかどうでもいいじゃない?
心の中で話しかけてみましたが、そんな声が聞こえたとしたら、
おばあさんは、評判は大事だと大真面目に答えるのかも。

おばあさんの脳みそに広がるのは、「幸せな〇〇さん」という自己イメージ。
「可哀想な〇〇さん」という悲劇の主人公に執着されるよりうんと幸せなのかも。

これは多分、おばあさんのウソ。
でももしかして妄想になってるのかも。
            
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