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2017年10月30日

        

自分を愛するということが一番大事

category - 日記
2017/ 10/ 30
                 
おばあさんは無事一時帰宅を終えて、施設へ戻って行きました。

実は、退所日の朝に、お風呂に入れていただいた際に、
左足の親指の巻き爪が当たる部分が膿んでいることにスタッフさんが気付き、
私に電話で連絡してくれました。金曜日でした。

おばあさんのかかりつけ病院は、火曜と金曜の午後限定で、
皮膚科の診療日があるので、ちょうどその日の午後の診察に行くことができました。
巻き爪が当たって傷ができたため、膿み止めの抗生剤で様子見です。

亡くなった伯母も、車椅子のみになってから、巻き爪になりました。
同様の傷が出来て、膿みかけたので、やはりここの診察を受け、
テーピングで、指の左右の皮膚を引っ張っていました。

足が不自由になるということは、足の裏に体重がかからなくなるということで、
いろんな影響が出るんじゃないかなと個人的に私は感じています。
巻き爪の原因がそこかどうかはわかりませんが。

次回は火曜日に来てくださいと言われたのは当然で、
金曜は文化の日、祝日で病院はお休みなのです。

以前、1人でおばあさんを病院に連れて行った際に、
私の首をしっかりつかんでいてと言ったのに、急に手を離したおばあさん。
体はぐらっと後ろに傾き、落とすっ!と腎臓が凍りそうだった時に、
後ろにいた男性がさっとおばあさんをつかんでくださって、
事なきを得た経験で、私には、結構トラウマになっていました。

ただ、その後も一人で病院に連れて行かねばならないことが起きてきまして、
「私の首をしっかりつかんで。もし手を離したら、倒れて頭を打って、
このまま入院することになるからね。
一生家には帰れないかもしれない、痛いのも辛いのも、全部自分だかから、手は離さないでね。」

まあ、こんなひどい脅し方をして、車と車椅子との移譲には、成功しております。
まだらボケですけど、こういう脅しはしっかり理解できます。

車の運転中にシフトレバーを触ろうとしたのにはドキッとしましたが、
「これは絶対触っちゃダメ!走っている途中に車が壊れたら事故が起きるからね。
おまわりさんもおばあさんに怒るし、大変なことになっちゃうからね。」
びっくりしたので、注意の仕方も、脅しに盛りが入ってます。
触ったくらいではそんなことにはなりませんが、脅しておいた方が安心ですから。

帰宅中、お決まりの「心臓が苦しい」の言葉が出ました。
これは毎回出ます。

「オオカミが出た」にならないとも限りませんから怖いですが、
「おばあちゃんは帰ってくるたびにこうなっちゃうんだよ。
いつも1回で、落ち着いたら治るから、大丈夫だからね。
何回も専門の先生に心臓の検査をしてもらったでしょう?
心臓は大丈夫なの。おばあちゃんは環境が変化して、
そのあと淋しくなると心臓が苦しくなっちゃうの。」
いつもと同じ説明をすると、やはりいつも「湿布を貼って欲しい」と言うので湿布を貼ります。
そして「落ち着いたらおやつにしましょうね」と言います。
おやつが大好きなおばあちゃんは、そのうち「落ち着く」のでした。

これって、多分、昔から、淋しいと思うことが多かったのでしょうね、おばあちゃんは。
単純な想像だけど、子供の頃、親に構ってほしいとき、
病気になるしかなかった子供だったのかな?

帰宅してもおばあちゃんが起きている間、ずっと横に付き添ってはいられません。
おばあちゃんのズボンがトイレで尿で汚れたら、洗わなくちゃいけません。
洗ってくるねという言葉は理解しますが、その間、ずっと他の人がおばあちゃんに付き添う?
ちょっとテレビを見ていてね、ということになりますよね。
一事が万事ですし、私も家族も疲れるので、そこそこ一人になってもらいます。

おばあさんの脳内の時間の観念がどうなっているかわかりませんが、
一人でいる自分の心を満たすことが難しい状態になって久しいのです。

つくづく感じますが、年を取るに従っていろいろなことが難しくなるのを自覚して、
一人でいる自分の心を満たす経験値を積んでおくことが必要かと思います。
おばあさんの趣味は花づくりでした。
これはつかまり立ちもできない体になった場合、全く手が出せない趣味です。

写真を眺めるならできるからと、いろんな写真を2Lに伸ばして持ち込みました。
でも写真の種も尽きてきたし、写真集もそう見ないようです。
好きなスターでもいればその画像をも思いましたが、色々見せても反応はいま一つで、
若い頃、親の決めた結婚をして,働きづめだったので、
スターにときめくような時間も持てなかったみたいです。

塗り絵が好きなのですが、一人でもやるかな・・・?
施設でもたまに塗り絵の時間があるので、その時は楽しんでいるようですが、
ごくたまのことですし、部屋で塗り絵を少しずつ塗って、
職員さんに、だいぶ塗れてきましたねなんて言われたら張り切るかしら?
部屋を汚すと困るので、クレヨンはNGですが、色鉛筆くらいなら大丈夫かもしれません。

我がこととして考えると、とにかく呆けないようにしたいですね。
足腰も鍛えておきたいです。
それでも不慮の事故や病気は起きるかもしれないので、
不自由な体になるかもしれませんが、それは仕方ないですね。
自分で自分の面倒を見られるというのは、心のケアも含んでいるなぁと痛感します。

おばあさんや伯母や、そのほかの私の知っている範囲のお年寄りを見て思うのは、
自分で自分を愛すること。否定しないこと、それがとても大事だということです。
心臓が苦しくならないと自分に注意を向けてもらえないと、
無意識にしろ感じているおばあちゃんを毎月見ています。

おばあちゃんは、義姉たちに、さんざん嘆きを口にしてきたことがわかっています。
私がひどい嫁で、自分は辛い生活を我慢しているという電話を、
一番寂しかった、私の実母が末期がんで最後の入院をしている間に、
それはしつこく義姉たちにかけまくってしまいました。

それまでは、私は毎日おばあちゃんの話の聞き役で、
愚痴の垂れ流しを聞いてあげないと、子供たちに垂れ流すので、
愚痴は聞きたくないと宣言しつつも、しかたなく気持ち悪いと思いながら聞いていたんです。

義姉たちは、いいかげんにしろ!としつこい電話に根をあげて怒ってきました。
おばあさんには、愚痴を聞き続けることの気持ち悪さは理解できませんでした。
義姉たちの怒りは、私たち一家に向きました。
同居している責任という言葉を使いました。
その後、あんなにひどい目に遭わされていると嘆いてきた私と、
それなりにうまくやってきたことがわかると、怒りの先はおばあさんに向きました。

おばあさんの意識には、娘たちをだます意思などなかったと思います。
可哀想なおばあさんにならないと、構ってもらえないと思っただけでしょう。
私に心臓が苦しいと言わないと構ってもらえないと思ってしまうのと同様に。
それは意識すらしていないでしょう。

多分、淋しいだけではないんです。
大事にされていると感じられると、自分にはまだ値打ちがあると感じられるんじゃないかな。
考えすぎでしょうか。

とても難しいことだけれど、もしも大事にされていると感じられなくても、
自分には値打ちがあると自分が思えること。
それを目指しなさいと、おばあちゃんを通して言われて気がしました。

でもね、おばあちゃん。
あなたはちゃんと大事にされているのですけどね。

そうか。どんな時も、ちゃんと大事にされていることに気が付きなさいって、
そこもして指摘されているのかな、私は。

自分を愛するということが一番大事。
自分は大河の一滴で、実は全てはつながっているから大河そのもの、全てだから、
自分を愛するということは、宇宙を愛するということ。
最期は超怪しい結論でありました。






            
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