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2016年11月06日

        

複雑な気持になりました

category - 日記
2016/ 11/ 06
                 
シュウトメちゃんのトイレ問題では実はちょっと複雑な気持です。
家族としてはとてもありがたい対応をしていただいて感謝しています。
下の問題は精神と深くかかわるようで、まだらボケが好転した気もします。
ボケが心配でしたので、こんなに有難いことはありません。

シュウトメちゃんは、ボケてというよりも、施設のスタッフさん一人では無理でも、
2人が手伝ってくれれば、自分はトイレで排せつするのが可能だと、
脳でしっかり意識していたかどうかはわかりませんが、そこそこわかっていたような気がしています。

7月の入院時から、4か月近くの間、毎日、朝昼晩に、
トイレに行きたいと訴え続けて、そのたびに、
ごめんね、もう立てなくなってしまったから諦めてほしいと言われてきました。
私は毎日病院に通っていたので、毎日トイレに連れて行ってと言われていましたし、
看護婦さんにも言って、断られていたみたいです。

8月に退院し、施設に入所しても、やはりトイレに行きたいと訴えました。
病院の看護婦さんは断固としてNOと言いますが、
施設のスタッフさんは、看護婦さんとは違うので、心が揺らいだんだと思います。
こんなにトイレに行きたがっているのだからと、二人がかりで、
トイレを使わせてくださったことが何度かあったんですね。
便秘がひどくて、おむつではどうしても出ない、お願い、と懇願されて。

施設はギリギリのスタッフさんでたくさんの人を見ているわけで、
シュウトメちゃんがコールボタンを押すたびに、二人がかりきりで、
トイレ介助をしていられない場面も多々あります。

時間的に大丈夫であっても、立てない人の体重を支える側と、紙パンツとズボンを降ろす側、
支える側の腰の負担も大きいです。
そもそも腰の負担が大きい職種なのに。
そうした犠牲を払って頑張っても、万一転倒したら、安全管理責任を問われます。

二人がかりのトイレ介助を善意でしたスタッフもいましたが、
こういう事情で、これからは出来ませんと8月に施設側から説明を受けていました。
私もオットも、シュウトメちゃんによくよく言い聞かせました。
それでもシュウトメちゃんは、毎日朝昼晩、トイレに行きたいと言い続け、
夜中もコールボタンを押し続けてきました。
便秘もあって、スタッフさんが根負けして、施設側が相談してくださったらしく、
シュウトメちゃんは、今は願いが叶いました。

単純にボケでトイレに行けないというのがわからないのだと思っていましたが、
そうではなかったかもしれません。
振り返ってみると、これがシュウトメちゃんなのでした。
ボケが入っていなくても、シュウトメちゃんなら、
3か月でも4か月でも言い続けられるということに気が付いたのです。

自分の要求は言い続ける。あきらめない。
相手に迷惑なのではという風には考えない。

私が結婚してから、ずっと手を焼いてきたシュウトメちゃんの姿勢は、
身体が弱って、控えめになったように見えても、やはり健在なのでした。

複雑な気持ち、というのは、私だったら、こうは出来ないと思うからでしょうか。
私がもしも立てなくなって、「トイレを使わせてあげることは大変すぎてできない」と言われたら、
多分、それを運命だと思って、受け入れるだろうと思いました。

ベッドで寝ている自分を、抱きかかえて車椅子に乗せてトイレまで運んでくれ、
一人が自分の体重を支えて立たせてくれている間に、もう一人が脱がしてくれる、
排せつが済んだら、自分で拭き切れなかった汚れを拭いてくれる。
一人が抱きかかえて立たせて、もう一人は新しい紙おむつとズボンを履かせてくれる。
車椅子をベッドまで動かして、もう一度立たせて、今度はベッドに寝かせてくれる。

もちろん他のことでもたくさんお世話になるのだけれど、
トイレに行きたくなったら、上の作業を毎回してもらう権利が自分にはある・・・
私には多分そう思えません。
トイレでしたいとは思っても、きっと我慢してオムツに排せつするでしょう。
スタッフさんも、何の疑問も感じないでしょう。

私はトイレでしたいんだ!と訴え続けたシュウトメちゃんが得たトイレの権利。
それは、そんなご迷惑をかけたくないと思う人には得られない権利なのでした。

私がもっと潔い性格でしたら、微妙な心境にはならないでしょう。
私は人を犠牲にしてそんな権利を主張したくないのだと言いきれれば。
しかし、こういう実例を見た私は、うらやましいようなうらやましくなどないような、
複雑な気持に揺れてしまうのでした。


            
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