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2016年09月17日

        

シュウトメちゃんの不安

category - 日記
2016/ 09/ 17
                 
シュウトメちゃんがだんだん呆けていくのを見ていると、
やはり切ない気持ちになります。
そこは本当の親子ではなく、気が合うわけでもない嫁なので、
ものすごく切なくてたまらない、とまではいかずにクールなものですが。

今朝は、ヨーグルトを持って行きました。
食事は半分くらいしか食べないので、多少の栄養補給と水分補給。
水分がとれるだけでも、便秘は改善する気がしますが、
スプーンでひとさじずつ、むせないように気を付けて飲ます程度なので、
ごくごくとコップから飲めた頃を思うと、摂取水分量が激減しても無理のないこと。

でも私やオットが訪問して食べさせたりおしゃべりしたりすると、
寝てばかりいてはいけない!という気持ちになるらしく、
今日もヨーグルトを食べ終わると、車椅子に乗ると言いだしました。
車椅子にオットが乗せると、しばらくそのままおしゃべりし、
その後、みんなのいる所へ行くというので、送っていきました。

帰りのエレベーターで、夜勤を終えた介護士さんと一緒になったので、
いつも本当にお世話になりますとお礼を言い、
「もしかして、昨夜も何度もコールしちゃいましたか?」と伺うと、
「そうですね。心配性なところがおありですので、何か不安になったみたいで。
でも、何が不安なのかはわからずじまいだったんですが。」とのことでした。

シュウトメちゃんはずっと心配性の性格で生きてきました。
突然の入院で環境が激変して、不安がないわけはありません。
夜、ふと目が覚めて、不安な気持ちになるとすぐコールボタンを押してしまうようです。

トイレに行きたい、胸が苦しい、気持ちが悪い、などと言うので、
トイレには行けないんです、と説得したり、血圧や脈拍や体温を測ったり、
夜勤のスタッフさんは大変なんですが、あまりにしょっちゅうなので、
そういう訴えにびっくりすることはなくなったようです。



実母は最後まで呆けずに逝きましたが、一般病棟からホスピスに移った時に、
自分がどこにいるのかという混乱に陥ったことがありました。

私はそんな母を見ているのが切なくて、まるで母が幼い子供であるみたいに、
「○〇ちゃん(母の名)、いい子、いい子。何も怖くないよ」と
寝ている母にささやいて、頭を撫でたことがありました。

そんなに長い間のことではなかったのに、目が覚めた母は視点が定まらず、
看護婦さんに話しかけられて答えた話し方が、子供のようでした。
私は驚いてしまいました。
寝ていた母に子供に対するようにささやいたら、母が子供返りしちゃうなんて、
全く想像もしていなかったんです。

この時、ほんのちょっぴりですが、私の心によぎったのは、
このまま子供返りしたら、母は死を恐れずに済むかもしれないという思いでした。
母は一言も死ぬのが怖いなどとは言いませんでしたが、
怖くないはずはないと思っていました。

このまま、「○○ちゃんはいい子、お母ちゃんが守ってあげるからね。
何も怖がらなくていいんだよ」とささやいたら、母は子供に戻って、
お母ちゃんが守ってくれると信じて、安らかに逝けるかもしれないと思ったんです。



でもね、やはりそんなことはしませんでした。
その代り「お母さん、もしかしたら、死ぬのが怖い?」って聞きました。
母が小さく頷いたので、私は母の眼を見て言いました。

「あのね、ちっともこわくないんだよ。だって、お迎えが来てくれるから。
お父さん(父)かな?おばあちゃん(母の母)かな?
〇〇のおばさん(母の姉)や○○さん(母の友人)かもしれないよね。」
母が時々こくんとうなづくのを見ながら続けました。
「死んでしばらくは、お迎えの人とおしゃべりでもして休憩しててもいいんだよ。
○○のおばさんが来たら、あの世ってどんなとこ?って聞けばいいし。」

母は「そうか!」と言いました。
私も死んだことない癖に、よくべらべらしゃべるよね。
母の不安を小さくしてあげたかったんです。

母は最期まで、呆けないで、見舞いに来るオットや私の長男長女のこともしっかり認識し、
最後は携帯電話で、アメリカから駆けつける途中の弟の声を聞いて、
笑顔で亡くなっていきました。



そして今、夜中にすぐコールボタンを押してしまう、
シュウトメちゃんの不安を小さくしてあげたいと思いつつ、
何を言ってあげたらいいのか、よくわかりません。

シュウトメちゃんの不安は、この先もっと困ったことが起きるんじゃないか、
そういうことのような気がします。
母の時のように、死が身近にせまっているわけじゃありません。

立てなくなってしまったから、トイレには行けないんですよと
何度言われても、トイレに行きたいとコールボタンを押すシュウトメちゃん。
立てなくなったこと、おむつに用を足さなくてはいけないことを、
2か月経っても受け入れられないシュウトメちゃん。
何を言ってあげたら不安を軽くしてあげられるのか、
それはわからないけれど、笑顔で話しかけるのが一番かな。



便秘も深刻です。
水曜日に摘便をしていただいて、たくさん出ましたが、
それ以降はまだ出ていません。
頓服の下剤を今日と、出なければ明日も飲ませていただいて、
それでも出なければ明後日、いちぢく浣腸で出していただくことになっています。

腸は毎日飲むお薬の助けも借りて、便を作って送り出してくれるのですが、
出口から出ないので、水分をどんどん失って固い固い便になってしまう・・・。
毎回、摘便しないと出ない高齢者も少なくないそうです。
寝たきりの人はどうしても運動不足になりますし。



食事量の少なさも、深刻です。
あまり少ないと、施設には置いてもらえなくなるそうです。
施設で栄養失調で弱っていかれたら困りますものね。
でもそれは心配しても仕方ないことですし、
シュウトメちゃんの心配ではなく自分の心配ですよね、それって。

持ちこんで食べさせて、頑張って食べないと動けなくなるよと脅して(?)、
それでも出て行ってくださいという話になったら、その時考えるしかないですね。

もし、すごく弱って、死が近づいたときに、
シュウトメちゃんが死を怖がっていたら、どうぞきちんと対応できますように。
そう考えた時に、ふっと、最初の方に書いた、
母を幼児扱いしたエピソードを思いだしたのでした。

シュウトメちゃんには「仏さま」が有効ワードなので、
「仏様にお任せしてればいいよ」って言うのかな?
まだそんなことは考えなくていいですね。



午後からはオットと別行動で、私は日帰り温泉に行きました。
オットは?知りません。(笑)
パチンコくらいじゃないでしょうか。

            
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