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2015年07月07日

        

シュウトメちゃんからの涙の電話 今までの人生の理不尽に怒っているのなら、 その理不尽に耐えて、よく頑張ってきたね

category - 日記
2015/ 07/ 07
                 

昨日の朝、もうすぐ出勤という時間に、電話がありました。
公衆電話からだったので、シュウトメちゃんだとわかりました。

何か欲しいっていう電話かな~と出てみると、
シュウトメちゃんは泣いていて、会いに来てほしいと言います。

週2回は、誰かが行くようにしていますので、淋しいわけではありません。
施設には意地悪な入所者さんもいて、過去にもトラブルはあったので、
またそれかな?と、その時は思いました。

電話で聞いていると長くなりそうな雰囲気で、聞いていると遅刻しそうなので
「おばあちゃん、ごめんね。今から仕事に行かなくちゃいけないから、
家に帰って、晩御飯作ってから、そっちに行くからね。
待てなかったら、相談員さんに相談してみてね。」

お忙しい相談員さんには申し訳ないと思いましたが、
シュウトメちゃんは、他の人に意地悪なことをされて、
入所している4階のスタッフさんに黙っているような人ではありません。
ムカッとして気分がむしゃくしゃすると、それを自分の中で消化できないと思っているので、
とにかく、大騒ぎすることは間違いないタイプです。

なので、私に電話する前に、4階のスタッフさんには、
こんなことを言われたと訴えているのは間違いないと思いました。
それでも気分が収まらないから、電話してきたのだと感じました。

今まで何度も繰り返して言ってきました。
「その人は、みんなに意地悪な人だと思われて可哀想だよね。
おばあちゃんだけに意地悪じゃないでしょう?
年を取ってから、みんなに意地悪なこと言って、嫌われて。
そんな気の毒な人にいつまでも怒っていても仕方ないから、
気持ちを入れ替えて、仲良しの人と、楽しく過ごせばいいんだよ。」



しかし今回は違ったのです!
ムカついた相手はなんと、別の階のスタッフさんなのでありました。

シュウトメちゃんたちは、食事の際は、1階の食堂に移動します。
車椅子に乗って、エレベーターに乗って移動するので、
当然ながら、その時間には、エレベーターの前に、車椅子の列ができます。

その際、あるスタッフさんが、シュウトメちゃんに対して、
痛い!と怒ったそうなんです。
シュウトメちゃんは、わけがわからずに「何のこと?」と答え、
スタッフさんは、かかとが痛い!とおっしゃった。
どう考えてもそれは、シュウトメちゃんの車椅子が、
スタッフさんの足にぶつかって、痛かったということですよね。

ただ、シュウトメちゃんが、それを理解するには時間がかかり、
自分はぶつけてなどいない、いつも人にぶつからないように気を遣っていると
いう思いが湧くには、更に時間がかかりました。
スタッフさんは、認知症でもないシュウトメちゃんが、謝るどころか、
ぼーっと返事もしないでいるので、またシュウトメちゃんに何か言いました。
そこでシュウトメちゃんは、パニックになってしまった、と言います。

後からふつふつと怒りがこみあげてきたというわけみたいです。
「わしの車椅子があの人にぶつかったなら、わしにわからないはずはない。
ぶつかっていないと言うことは出来たのに、あの人は聞きもしないで、
何度も〇○さん、かかとが痛い、まだ痛いと言って、わしを責めた。
わしは左手が不自由だから、車椅子がまっすぐに進まないので、
いつだって、ひとにぶつけないように気を付けているんだ。なのに・・」



入所者さんとのトラブルじゃなかったんだわ。

私が聞くと、大したことじゃないから騒がないで…と思うけれど、
本人は、被害者意識を刺激されているので、気持ちが収まりません。
もうこんな施設は出たいと言い出しました。

自分の階のスタッフさんじゃないんだから、食事の時に
すれ違うくらいでしょう?と言いますと、毎日のように顔を見るじゃないかと言います。

その話もきっと、自分の階のスタッフさんにしたことでしょう。
入所者である自分に難癖をつけた(とシュウトメちゃんは思っている)スタッフさんの
不適切な言葉のために傷ついて、退所したくなったと言えば、
お相手のスタッフさんへの非難として効果的でしょうからね。

可能性として高いのは、シュウトメちゃんがぶつかったのに気が付かなかったことですが、
本人が絶対にぶつかっていないと言うなら、覆しようもありません。
他の人がぶつかって、スタッフさんが勘違いした可能性もゼロじゃありません。

そのスタッフさんも、老人介護のお仕事なのですから、
やや言動が不適切だったのだろうと想像できますが、
実際にどんな言い方をしたのかは、言われた側の言葉だけしか聞いていないので、
そのへんは何とも言えません。
激怒する利用者さんもいるので、次回から気を付けてねとは思いますが、
かなり痛かったなら、つい声に出てしまうってあるよねぇとも思います。

怪我をしたというわけでもなく、問題を大きくすることもないと感じましたが、
たくさんのスタッフさんに苦情を訴えたわけで、
該当するスタッフさんにその階の主任さんが、
事情を聞いたりする程度には、問題は大きくなるでしょう。

シュウトメちゃんは、私の電話での言葉をそのまま実行し、
相談員さんのところに行ったのですけど、
たまたま担当の相談員さんはその日はお休みだったのです。
入所者同士の話だと思って、話を聞いてもらわないと興奮が収まらないだろうと
相談員さんに相談すればいいよなんて言ってしまった自分を反省。

余計なアドバイスしちゃったなぁ。
担当の相談員さんは、シュウトメちゃんの性格をよくのみこんでおられて、
なだめ方がとてもお上手で、私もシュウトメちゃんも信頼しているのです。

お休みと言われて、そうですかとそのまま帰ってくるシュウトメちゃんではなく、
別の相談員さんに話して、担当者さんに伝言しておいてとまで言ったので、
では翌日、担当の相談員さんに、シュウトメちゃんの部屋まで
行かせることにしますと言ってもらったと言っていました。



シュウトメちゃんをなだめて、ではまたね、と部屋を後にし、
帰る前に、スタッフさんのところに行って、お話を聞きました。

やはり、たくさんのスタッフさんに、無実の罪で・・悲しくてたまらない・・・的な
苦情を話して、なだめてもらったようです。
ただ、スタッフさんも、その場の様子を誰も見ていませんので、
一方的にシュウトメちゃんの側に立って「それはひどいね!」などと
言うわけにもいきませんので、「嫌な気持ちにさせてごめんなさいね。
私から代わりに謝らせてね。本当にごめんなさいね。」としか言えなかったと。

他にも「よく話してくれましたね。嫌なことがあったら、いつだって話してくださいね」などと
おっしゃって、なだめてくださったようです。
それでも収まらず、私に電話をして、相談員さんの所に行って・・・
謝らせたいんでしょうね、自分を非難したそのスタッフさん自身に。
本当にシュウトメちゃんに車椅子をぶつけられて、
ひどく痛い思いをしたスタッフさんなのかもしれないのだけど(ため息)

仕事していると、理不尽なこともありますので・・・と
顔も知らないスタッフさんに、心の中で言ってみました。(爆)
お若い方なのかなぁ。(シュウトメちゃんには聞かなかったので年齢は知りません)

お友達に電話して、その方も愚痴ったかも。
「ぶつかってきて、すごく痛かったんだよ~。痛い!って言ったのに、
知らん顔してて。ひどいでしょ?それどころか、絶対にぶつけてないとか言い出して。
も~。まだ痛い。」なんて言ってたかも。
1日休んで出勤したら、自分の苦情が主任さんに来てて、
どういうことですか?って聞かれるのかな。
申し訳ないけど仕方ない・・そういうお仕事・・・お疲れさまです。



シュウトメちゃんに本当は言いたいです。

もしかしたら、ぶつけて気が付かないってこともあるよ?
誰でも、気が付かないうちにミスしてるってこと、ありますよ。

誤解かもしれません。他の人がぶつけたのかも。
でも、誤解することもされることも、誰にでもありますよ。

自分の勘違いか、相手の勘違い。
それだけのことです。
そんなに大騒ぎするのは、自分が利用者様だと思ってるからじゃないですか?

でも、私がそう言い出したら、シュウトメちゃんの心はさらに収まらないでしょう。
大変な目にあったね~というスタンスを取ったけれど、
自分の本心とは違うので、心苦しさがあるのだけれど、
シュウトメちゃんの気持ちを収めないと、まだ騒いでしまうので、
私にはこれが最善だと思ってとった姿勢。
本当にその姿勢が最善なのかどうかはわからないので、
心の中にもやっとしたものは残るのだけど。



本当に自分の心の中で収められないほどの問題ですか?
そう不満に思ったとき、こんなことを思いました。

シュウトメちゃんの今までの人生で、収められないと感じてきた悔しさが、
たくさん胸の奥にくすぶっているから、怒りが消えないのでは。
そのスタッフさんが地雷を踏んだだけかも。

今までの人生の理不尽に怒っているのなら、
その理不尽に耐えて、よく頑張ってきたね、とシュウトメちゃんに言ってあげたいです。
昔の農家の長男の嫁。
本当に大変だったね、よく頑張ったよね。

今のシュウトメちゃんに必要な言葉はそれだと感じました。
いきなりそんな言葉を口にするのは、唐突過ぎるけれど、
私は上手にそれを言ってあげなくてはという気持ちが湧きました。
それはシュウトメちゃんに必要な言葉だから。



            
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