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2014年12月05日

        

若年性脳梗塞になってみた  Kaoさんのブログ

category - 日記
2014/ 12/ 05
                 

はじめに、お知らせです。タイトルとは関係ありません。

先日のブログでご紹介した栃木県のペットショップで

たくさんの犬が非道な扱いを受けているという件では、

メールやファックス、お電話でのご協力ありがとうございました。


たくさんの方がこの記事を拡散、

メールや電話があったようで、

事態は好転しているようです。




このニュースは結構テレビや地方紙には載っていて、

里親もきちんと募ってるそうです。


若年性脳梗塞になってみた その1 ~疲れと発症と時々たけのこ~


友人の入院お見舞から帰り、若年性脳梗塞について少し調べてみました。
私より1つ年上の友人なので、55歳で若年性ではなく、
脳出血でしたが、磯野貴理さんを連想したので。(ねえねさんのコメントで)

そうしたら、最初にリンクを張ったKuribara Kaoさんのブログに出合いました。
その8まであるシリーズですが、引き込まれて一気に読みました。

Kaoさんは、結婚1年目の主婦の方です。
どうも疲れ方が激しいと感じていたある日、尋常でないめまいを体験します。
めまいは10分ほどで収まり、病院に行くべきか相談しようと
メールを打とうと思いますが、なぜか右手でメールが打てません。
左手では打てる、おかしい・・・と思いますが急激な眠気に襲われ、
そのまま15分ほど眠ってしまいます。

救急車を呼ぶべき状況なのですが、この時脳梗塞の起きていたKaoさんには
正常な判断が出来ず、救急車を呼んでは申し訳ないと思い、
傘を杖代わりに自力で近くのクリニックに行きました。

このクリニックのドクターがすごいヤブ医者で、右手が上手く使えず、
問診票が書けなくなっているKaoさん、継ぎ足歩行と呼ばれる
平衡感覚を見るテストで、歩けず、倒れそうになっているKaoさんに、
明日大きい病院に行ってみたら?と言って、Kaoさんを帰しちゃうんです。

帰りがけに、看護婦さんがそっと紹介状を渡して、「これ以上悪化したら、
救急車を呼んでください。絶対ですよ。」と言うのですが、
脳梗塞の起きている頭でその意味をしっかりと把握できていなかったKaoさんは
そのまま歩いて帰宅し、ご飯が作れないと御主人に電話して買ってきてもらい、
脳梗塞の可能性もあるけれど、ヒステリーの可能性もある、
明日は大きい病院でCTを撮ってもらうなどと御主人に説明して
その晩を家で過ごします。

翌日、病院に行って診察を受けると、MRIのある大学病院に行くよう指示され、
Kaoさんは、タクシーで大学病院に行き、そこでやっと脳梗塞の診断がされました。



脳梗塞が起きていて、正常な判断が出来ていなかったというのもあるのですが、
ヒステリーの可能性もあると思ったにせよ、脳梗塞の可能性もあると思ったKaoさんです。

最初のヤブ医者から帰宅してすぐ、救急車にためらったならタクシーででも、
大病院の時間外診療に行かなかったのはなぜ?
翌日、御主人が出張を気にしつつも、病院に付き添おうかと言ってくれたのに、
心配しないで仕事してきてと送り出しちゃったのはなぜ?

Kaoさんは小さいころから、暴言、暴力の虐待を受けて育っていて、
苦しくてもすぐに病院に連れて行ってもらえなくて我慢するなど、
我慢することに慣れていたんです。
そして、助けてもらうこと、手伝ってもらうことに慣れていなかったんです。



Kaoさんの母親ときたら、HCU(ICUより通常病室に近い雰囲気の集中治療室)から出て、
個室に移ったタイミングで面会に来たのですが、
入った瞬間「なんで個室なんて贅沢してるのよ!」と怒鳴る始末。

翌日来た父親は「お前に何かあったら、お姉ちゃんもいるし、夫君のことは心配しないでいい。

うちのおばあちゃんも従兄の代わりにおじいちゃんと結婚したんだし」と爆弾発言。


ご両親は別に精神的虐待がしたくてこんな発言をしてるんじゃないんです。

お二人の育った環境と身につけた感覚で、正しいと思ったことを言ってるだけ。


この時、Kaoさんは、まだ再発作や死の危険もある状態で、個室にいます。

もちろん絶対安静です。心細いです。

きっとよくなるよ、大丈夫だからね、と優しくされて普通の状態で、

無駄金を使うな、死んだり高度障害が残ったら妻として失格だから、

夫君は独身の姉と結婚させればいいと思ってる、そんなことを言われたKaoさん。


その時、御主人がお見舞いに来ます。

辛いときにはご主人にそばにいて欲しいじゃないですか。


でも、お気に入りのご主人を見たご両親は、お茶でもと

来たばかりのご主人を連れ出して、3時間帰ってきませんでした。


帰ってきた時には、もう面会時間の終了間際。

Kaoさんはその日、父親の暴言を聞いて、頭の中に離婚の文字が躍る中、

面会に来てくれたご主人とほとんど話す時間もないままでした。


それ以来、入院中、Kaoさんは苦しいとも、辛いとも言えなくなってしまいました。





そんなご両親とお姉さんがお見舞に来てくれると逆にストレスで、

絶対安静が解けた後、自分で動けるようになったから、

遠いし、大変だから来なくていいよ、と電話でいうのですが、

お母さんは「お前の意志は関係ない!」と怒鳴ったのが返事だったとか。


来ると、無理に笑っておちゃらけることしか出来ず、苦しかったそうです。

心が壊れかけてまでおちゃらけるKaoさんに、全く娘の心が読めない母親は、

あんたはお気楽でいいな!! 人が心配して来てやってるのに!!と

怒鳴ってきて、Kaoさんの不安定な神経に重圧を加えます。


彼女には、脳梗塞の後遺症が残ります。

それを自分で受け止めるだけでも大変なことです。

こんな無理解な人達の中で、不自由な体になって、

生きていけるのか 生きていくべきなのか、

井戸に落ちたような空しさを噛みしめるKaoさん。


多分、ご両親も、別の意味で脳に問題があるんだと思います。

相手に立場に立って感じる脳の部分に欠落があるのかもしれません。




ここからちょっと引用させていただきます。

 夕食後、休日出勤を終えた夫がやってきました。
「今日はゴメンネ~遅くなって。大丈夫かい?
君が好きなコーヒーも買ってきたよ。起き上がれる?飲める?」
 私は頷き夫からコーヒーを受け取りました。
ずっとコーヒー飲みたいと言っていたのを覚えていてくれたようなのです。
それが嬉しかったのと逆に心苦しさを覚えました。
 彼は私が生きたら一番迷惑をかける人です。
 でも死んでも一番迷惑をかける人です。
 彼は嘘やお世辞は言わない人なので、思い切って聞いてみました。
「あのさー・・・ もし、私がもう二度とご飯作ったり
家事出来なくなったりとかになったら・・・どうする?」

「え、どうする?どうもしないよ。
 何もできなくても一緒に居るよ。何を当たり前なことを・・・・」
 夫は至極当たり前な顔でそう答えました。

「そりゃーできる範囲はしてほしいけど。でもできる範囲で十分。あ!ズルはだめだけど(笑)
 だって自分も出来る範囲しかしないしできないし。同じことだよ。まあ退院後の体調次第ではヘルパーさんとか頼むかもしれないけどね。」
 そういうと夫はごくごくとコーヒーを飲みました。

 その夫の普通さ、気張らなさを見て・・・なんだか気が抜けました。
「そっか・・・そりゃそうだね。」

 そう親に言われようとも誰に言われようともなにも気にすることはなかったのです。


 この人は自分と生きていくつもりでいる。
 自分もこの人と生きていくつもりでいる。

 それでいいのだと。
 そこに拘ったのは私の見捨てられるかもしれないという恐れだっただけだったのでした


若年性脳梗塞になってみたその8(終)~小さくなったって末広がれば大きな幸せ ~


ここまで読んでくださった方は、ぜひ最後だけでも原文を読んでみてください。
失礼ながら多分既に心が壊れてしまっているご両親の発言に心が乱れ、
自分は生きていくべきだろうかとまで思いつめたKaoさんが、
強くてしなやかな心を取り戻していく、素敵な物語になっています。

わたしにととってはこの言葉を機に
「実家にもう何を言われても気にしまい。私の家族は夫のみ。」と強く感じるようになり、
心を乱されることが減りました。


 あの脳梗塞は私からたくさんのものを奪っていきました。
 でも残ったものを育てていくようにしたら
もしかしたら病気の前より今の方が幸せなのかもしれないと思うこともあります。


たまたま出会ったKaoさんのブログですが、本当に感動しながら読ませていただきました。
Kaoさんご夫婦が幸せでありますように。

            
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