FC2ブログ

2014年03月10日

        

食べて祈って恋をして エリザベス・ギルバート

category - 日記
2014/ 03/ 10
                 
ブックオフで買った本です。

実話だと知って読み始めたので、事実は小説より奇なりだわと
思いつつ、楽しく読みましたが、もし実話だと知らなかったら、
こんなに都合よく物事が進むはずがないと呆れてしまったかも。

----------------------------------

物語のはじめ、主人公の女性作家リズは、
バスルームでむせび泣く毎日を送っていました。

これ以上、結婚生活をつづけたくない。
この大きな家に住みたくない。
赤ん坊なんて欲しくない。


彼女は31歳で既婚。
そろそろ赤ん坊をつくってもいい頃合いでした。

ところが彼女のような年代の女性の多くが求めるはずのものを、
何も望んでいないと気づいて、彼女は愕然としたのです。

「彼の妻でいたくないと思った理由はたくさんあったけれど、
私の著書で夫について論じていいとは思わない」と
ご主人への批判は最低限でしたので、結婚が破たんした原因はよくわかりません。

リズはバスルームの床で泣きながら、ある日、神に祈りました。
どうしたらいいか教えてと。

泣き続けたリズの涙は唐突に止まり、自分の声がこう言っていました。
「ベッドに戻りなさい、リズ」


いまできることはそれしかないから。
しばし休息をとり、自分をいたわって、答えが出るのを待ちなさい。
来たるべき嵐に立ち向かう強さを取り戻すために。
嵐はすぐそこまで来ている。じきにやってくる。
でも今夜ではない。だから…ベッドに戻りなさい、リズ。


このシーンで、ビートルズのレットイットビーを連想しました。
とても感動しました。知恵のある言葉です。
この後も、彼女自身,あるいは出会う人たちの口から、
たくさんの知恵のある言葉が現れて、リズは立ち直っていきます。

彼女は家を出ます。
そして、自分の短編小説を脚色した舞台で知り合った男性と恋に落ちます。
しかし、彼女の心はあまりにも不安定でした。
昼間は誰よりも幸福そうで、自信に満ちた女性でいられるのに、
夜になると泣きじゃくり、恋人に依存しないでいられません。
彼は強いリズに惹かれ、弱いリズに引いてしまうのでした。


----------------------------------------


離婚のこと、新しい恋人とのことで、リズの自己評価は急降下し、
鬱になり、ぼろぼろになっていきますが、時間がたち、
死にたいと思わなくなってきたとき、
自分に問いかけることができるようになってきました。
「リズ、これからどうしたい?」


そんなリズから出た突飛な願望は
「イタリア語会話を習いたい」というものでした。
以前から、イタリア語の美しさに魅せられていたのです。
イタリア語が話せても、生活の中で、実用的に役立つわけではないので、
実際に学ぶきっかけをつかめずにいました。

でも今回の彼女は、実用的な選択でなくちゃいけないの?と自問します。
自分を少しばかり喜ばせたいという理由ではダメなの?と。

そして、イタリア語講座に申し込んで、勉強を始めました。


----------------------------------------


同じ時期、彼女はインド人のグルに出会います。
恋人の部屋にインド人の女性の写真が貼ってありました。
誰かと尋ねると、「精神の師だ」という答えが返ってきました。
「私にも精神の師が欲しい」という強い思いがわきました。

写真のインド人女性には何万人という弟子がいて、
祈りと瞑想の会があるというので恋人と行ってみました。
それから毎週その会に通うことになり、
ある日、グルの講話をじかに聞いて、全身が泡立つ感覚を味わいます。
彼女のアシュラムがインドにあると聞き、
リズは、そこに早く行こうと思うようになるのでした。


----------------------------------------


イタリア語とインドのグルに魅せられたリズでしたが、
仕事の関係で、まず行かねばならなかったのはバリ島でした。
雑誌の取材旅行だったのです。
出かけた先で、「9代目のバリ人の治療師に会いたい人は?」と聞かれ、
リズはその治療師、クトゥに会いに行ったのでした。

治療師に持ち掛ける質問は一つに絞るように忠告されたリズは、
離婚の話か恋人の話かと迷っていました。
ところが、目の前に治療師が現れると、まったく別の質問をしていました。
「神をずっとそばに感じていたいんです。」


「時々は、この世に神がいるのがわかる気がします。
でも、些細な欲望や不安に惑わされて、すぐにそれを見失ってしまう。
ずっと神のおそばにいたい。でも、修行僧にはなりたくないし、
この世の楽しみをすべてあきらめたわけでもない。
つまり、私の知りたいのは、どうやったらこの世に暮らして、
喜びを享受しながら、神に身を捧げることができるのかということ。」

「あんたが求める調和を手に入れるには 2本脚ではなく、
4本脚であるかのように、しっかりと大地に足をつけることだ。
そうすればこの世にとどまることができる。
だが頭で世界を見てはいけない。頭ではなくこころを通してものを見なさい。
そうすれば、いずれ神を知ることになろう。」


そしてリズの手相を見て「あんたは世界を旅する人だ」と言います。
「ひとつだけ問題がある。心配しすぎることだ。
感情的で、びくびくしすぎるところがある。
あんたの人生に案ずることはなにもないと、わたしが請け合ったら、
あんたは信じるかね?」

リズは信じていませんでした。
「あんたはいつか、ここ、バリに戻ってくる。
そして3か月か4か月、バリに居つくことになる」という予言もします。


----------------------------------------


リズは友人に勧められて、神様に手紙を書きます。
どうか、この離婚に決着をつける力をお貸しくださいと。
その手紙を読み上げ、友人がイメージでサインします。


リズは他にもサインしてくれそうな人を思い浮かべて名前を言い、
友人は「みんなサインしてくれたわ」と、どんどんサインの人数を増やします。

しばらくして電話がありました。
ご主人が離婚のサインをしたという電話でした。


出来すぎでしょう?

おまけにその後、ある出版社が、今回の旅について
書こうと思っている本の版権を買い取ってくれたのです。
まだ書いてもいない段階で。

リズはそのお金で、まず大好きなイタリア語を本場で味わい、
その後、インドに行ってアシュラムで修行の日々を送り、
最後にバリ島に行って、自分の運命を予言した治療師に会うという
長い旅にでることにしたのでした。


しかし、ここであらすじを書くだけでも、あまりにも出来すぎた話で、
嘘くさいじゃありませんか。(笑)

これが実話だというのは、本当に素敵なことだと思いました。
ありえないでしょう?!というわたしの思い込みなど吹き飛ばしてくれて、
そんなちっぽけな思い込みなど棄ててしまいなさいと
自分に言うことができる、素晴らしい実話なのでありました。


ここまで書いたあらすじの後の物語がメインですが、
とても長いので、全部書く気にはなれません。
興味のある方はお読みくださいね。

この本の名言集なるものが載っていたので、よろしければ。
「食べて、祈って、恋をして」の言葉 1 - 10件目 / 27件

リズはいかにもアメリカ女性らしい、自分の人生をコントロールしたい人で、
日本の中年女性の私には、少々感情移入しにくい面もありました。
しかし、イタリア、インド、バリ、それぞれの旅の中で成長していく
生き生きしたリズの姿は魅力的で、読んでいて楽しかったです。

特にインドのグルギータという修行、やってみたくなりました。
もちろん、インドのアシュラムに行く予定は全くありませんが。(笑)

グルギータというのは、この世の秘密についての言葉を、
1時間半の間、詠唱する、エゴを焼き払う修行だそうです。
リズは具合が悪くなり、怒りが湧きあがり、苦しむのです。
面白そうじゃないですか?強烈な言霊のある詠唱?

バリ島がこの旅の最終章なので、明日の日記は
バリ島でのリズの話を書きたいと思います。
            
スポンサーサイト