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2013年08月21日

        

空の青さをみつめていると   谷川俊太郎

category - 日記
2013/ 08/ 21
                 
空の青さをみつめていると

        谷川俊太郎

 空の青さを見つめていると
 私に帰るところがあるような気がする
 だが雲を通ってきた明るさは
 もはや空へは帰ってゆかない

 陽は絶えず豪華に捨てている
 夜になっても私たちは拾うのに忙しい
 人はすべていやしい生まれなので
 樹のように豊かに休むことがない

 窓があふれたものを切りとっている
 私は宇宙以外の部屋を欲しない
 そのため私は人と不和になる

 在ることは空間や時間を傷つけることだ
 そして痛みがむしろ私を責める
 私が去ると私の健康が戻ってくるだろう


若い頃、すいぶん好きだった詩をふと思い出しました。
今も好きですが、受け止め方はずいぶん変わっています。
若い頃は、本当にそのとおりだと感じたことばかりだったのに。

自分なりの「色即是空」の感覚で、この詩を楽しみました。
個人的な偏った解釈なのは間違いないです。
これが正解の解釈!というには程遠いことはご了承下さい。
谷川俊太郎さんには畏れ多いですけど。

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私には帰るところがあります。
空の青さとも一体の、すべてのエネルギーである世界。

雲を通ってきた明るさは、辺り一面に広がって、
きっと空へも帰っていくでしょう。

陽は絶えず豪華に捨てている・・・・
自然は完璧で出し惜しみなどしません。
私たちは、「色」の世界で、余分な価値観に惑わされているけれど、
「空」に帰れば、出し惜しむ心は消えて、
陽のように豪華に捨てられるのかもしれません。

本当は、自然と隔離した存在なんかじゃなくて、
自然に溶け込むことが出来るエネルギーの一部。
いえ、一部とか全部とか、そんな区別など要らない世界かも。

樹のように豊かに休むことの出来る世界は、
私たちの内側にちゃんと存在していて、
今までの人生で身につけてきた余分な物を落せばきっと
そんな世界に繋がることが出来ると思います。

宇宙はあるがままで完全。
宇宙以外の家は本当は必要がないのかもしれません。
そのように自分の内側に入っていくことは
この世の欲やしがらみとそりが合わないので、
人と不和になるように見えるけれど、
本質の世界では、きっと全部繋がっている気がします。

在ることは空間や時間を傷つけたりしないで、
本当は、ただ「在る」だけ。
痛みが内面にある問題を教えてくれるでしょう。
不要なものをたくさん抱えた私の思い込みが去ると、
そこには光と力に溢れた私が戻ってくるでしょう。

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何だかこの感想、詩に反論してるみたいで失礼かも。
でも、谷川俊太郎さんの詩は、声に出して読むと
本当に美しい日本語で、しみじみいいですね。

私たちは本当は、自然と切り離されてなどいませんよね。

瞑想って、「わたしの帰っていく場所」とか
「樹のように豊かに休む世界」と呼ぶところに
繋がるためのものかもしれません。
普段、そこから離れがちになってしまいやすいから。
久し振りにこの詩を読んで、そんなことを思いました。
            
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