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2013年03月04日

        

レミゼラブルの感想 その2 民衆の歌

category - 日記
2013/ 03/ 04
                 
ジャンバルジャンはコゼットを約束どおり引き取りました。
ずるがしこい宿屋の夫婦がコゼットを預かっていました。

コゼットは美しい娘に成長します。
革命を志すマリウスとコゼットは町で出会い、ひと目で恋に落ちます。

ジャンバルジャンは、コゼットが恋に落ちた相手の
マリウスが気になって見に行き、革命の場面に居合わせます。
そして大怪我をしたマリウスを背負って下水道に逃げ込み、
命がけでマリウスを助けたのでした。
自分の宝物であるコゼットを奪っていくマリウスを。


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パリの学生たちが、貧困にあえぐ民衆の尊厳をかけて、
警察に革命鎮圧のため殺されることを覚悟で、
バリケードを築き、革命を起こすのですが、
そのテーマ音楽ともいうべき曲が「民衆の歌」です。

大砲まで持っている国家権力を相手に、
パリの学生たちが力をあわせても、かなう相手ではありません。
しかし、たとえ銃で撃たれて死んだとしても、
自分たちが権力に反抗し、戦いを挑んだことは、
無駄にはならないで、影響を与えると信じて、
学生たちは死んでいきます。

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私はレミゼラブルの日本の舞台版のCDを持っています。
ミュージカルの日本語訳というのは、音楽に言葉を載せつつ、
原文を訳さなくてはいけないので、難しいと思います。

字幕の日本語訳は、音楽にのせて歌えなくてはいけないという
規制がない分、原文に近づけるかなという気がします。
字幕を身ながら英語の歌詞を聞くと、新たな発見がありました。
字幕の日本語を覚えていなくて残念です。(脳みそつるつる)
英語の歌詞を検索して、う~んそうだったかと色々納得。

音楽にのせることも、美しい日本語というのも無視して、
意味に焦点を当てて、ザクッと訳してみました。
koalaの訳なので、もしかしたら細かい点で、
間違いがある可能性もあります。あったらごめんね。(爆)


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怒れる人々の歌が聞こえるか?
二度と奴隷にはならない人々の音楽が?
君の心の鼓動がドラムのビートと重なる時、
新たに始まる人生がある。
明日が来るのだ!

私たちの改革に参加しないか?
強くなり、一緒に立ち上がらないか?
バリケードの向こうに、
待ち望む世界があるのではないか?

闘いのために力を合わせよう。
自由を手に入れよう。

すべてを犠牲にする覚悟はあるか?
死ぬ者も出るが、前に進む者も出る。
立ち上がり、チャンスを手にしないか?
殉教者たちの血は、フランスの草地を潤すだろう。

君にできるすべてをくれないか?
旗を前に進めるために。
死ぬ者も出れば、生きる者も出る。
立ち上がり、チャンスを手にしないか?
殉教者たちの血は、フランスの草地を潤すだろう。

怒れる人々の歌が聞こえるか?
二度と奴隷にはならない人々の音楽が?
君の心の鼓動がドラムのビートと重なる時、
新たに始まる人生がある。
明日が来るのだ!


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この歌詞で一番すごい!と思ったのはこの箇所。
「殉教者たちの血は、フランスの草地を潤すだろう。」
The blood of the martyrs 
Will water the meadows of France! 


自分たちの流した血が、フランスの民衆の自由を勝ち取るために
草地を潤す血潮になれば、決して自分の死を後悔などしない、
貧しい民衆は奴隷などではない、それを訴えることには、
命を落す価値があるという、人間の命と尊厳をかけたすごい歌詞です。

「君にできるすべてをくれないか?旗を前に進めるために。」というのは、
Will you give all you can give
So that our banner may advance 

命をもかけてくれないか?という意味だと思います。

貧乏人は餓えて死んでも仕方ないという時代でした。
それに反抗して旗を持って進んで行きたい、
革命に参加して欲しい、死ぬかもしれないが、という呼びかけです。

革命に市民の参加を呼びかけた学生たちでした。
きっと来てくれると素朴に信じていた感もありましたが、
市民たちは集まりませんでした。

学生たちが砲撃を受け、逃げ場を欲しいと訴えた時、
巻き添えになることを恐れて、家の窓を閉めました。
守りたいものが多かったのだと思います。
子供たちや老いた両親がいたかもしれません。

でも、学生たちが「民衆の歌」を歌いながら死んでいったこと、
彼らが貧困層の民衆は奴隷ではないと訴えたことを、
彼らが助けを求めた時に窓を閉めた市民たちも、
きっと一生忘れないでしょう。

民衆が、自分たちの人間の尊厳をかけて立ち上がること。
民衆が自由と権利を手にすること。
それこそ、自分たちの血が「フランスの草地を潤す」と歌った
彼らの命をかけた目的でした。


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「民衆の歌」は、非常に高貴な魂の歌だと思います。
ヨハネ伝のイエスさまの言葉を連想しました。

「一粒の麦もし地に落ちて死なずば、ただ一つにて あらん、
死なば多くの実を結ぶべし」
            
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