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2012/12/22
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2012年12月22日

        

ヤマザキマザック美術館 ブロガーデー報告 その2 

category - 日記
2012/ 12/ 22
                 
オペラ座の怪人ファンの皆様、お待たせしました。
(↑誰も待ってないですね。クスン)
シャンデリア3連発です。
ご報告その2は家具編にしました。




当時は下の帽子を逆さにしたような場所に、
クジラの油を入れて、ろうそくで火を灯したそうです。
今はなんとヤマザキマザックの方が配線をして(!)、
電気でついています。




この2つはドームのシャンデリアです。




こちらはバカラのシャンデリア。




バカラのシャンデリア マイセンの食器 マジョレルの家具
ため息の出るようなお部屋です。
この時計、きちんと動いて、時を刻み、音も出るのですよ!




時計の隣にはマジョレルの飾り棚。
こんなに赤くなかった気がします。
中のマイセンの食器がより美しく見える素敵な棚でした。




さて、こちらはエミール・ガレのタンスです。
日本製じゃないの?と突っ込みたくなるほど東洋的ですね。
上の部分は装飾性の高い鳥の絵の扉を開けると、
その中に、今度は非常に凝った、パッと見ただけではわからない
もみじの葉などが描かれた引き出しがあるのでした。

引き出しはみんな鍵をかけて使う作りになっていました。
当時、このような家具を使う人たちは、使用人を使う生活だったので、
戸棚の鍵は必需品だったようです。

解説によると、マジョレル作の家具は実用性が高く、
ガレ作の家具は、使いにくい感じだとか。





こちらはガレのトンボのテーブルの脚の部分。
このトンボ、すごく肉食系の雰囲気だと思いませんか?!
トンボは確かに蚊、ブヨを食べるので肉食系ではありますが、
越冬するわけでもなく、寿命が短い昆虫ですし、
日本人には、赤とんぼの歌にあるように、
郷愁をそそる、はかないイメージがありますよね。
しかし、この脚の部分のトンボってすごい。(笑)





藤の花の描かれたベッドはマジョレルのもの。
垂れ下がる花というのは、フランスでは一般的でなく、
この藤の花は東洋的な雰囲気で、人気があってよく描かれたとか。
ランプはガレのものです。ベッドと同様、藤の花が描かれています。
ごめんなさい、画像では光しか見えないですね。(笑)

藤の他にも家具にはクレマチスのモチーフが多かったです。
藤のように垂れ下がったり、クレマチスのようにつる性だったり、
左右対称できちっとしていない植物の方が、雰囲気が合ったのでしょうか。

さてご報告のその3は、いよいよエミール・ガレのガラス工芸品になります。
なかなか一気に更新って大変なのよ~。
(↑誰も一気に更新しろなんて言わない。自分が書きたいだけなのにね。)

さて、大掃除はどうなる?(笑)
            
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ヤマザキマザック美術館 ブロガーデー報告 その1の補足

category - 日記
2012/ 12/ 22
                 
昨日の報告の補足をします。
その2を期待してくださった方、ごめんなさい。(笑)
 
まず、ヤマザキマザック美術館のブロガーデーについての
説明を書いていませんでした。
詳しくは美術館の公式HPにありますが、
閉館後の美術館を貸切にしていただき、専門の方の案内・解説を受けながら、
写真撮影をし、質問なども自由にして、ゆったりと美術品を楽しめる、
それが無料ご招待、という、夢のようなお話なのですよ。
 
ちなみに参加条件は以下の3つです。
1、ブログをお持ちの方でコンスタントに更新を続けている方
2、10月~3月の第3金曜日17:00~18:00頃まで 閉館後の美術館での開催に参加できるかた。
3、ブロガーデー参加後、1週間以内程度に、美術館の紹介+当館にリンクをはった紹介をして、ブログをアップできる方
 
開催日時は 第3金曜日 17:00~18:00
今後は次の日程で行われますので、
行きたい!というブロガーの方、ぜひご応募くださいね。
 
1月18日金曜日
2月15日金曜日
3月15日金曜日
 
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他にはこの作品↓
の補足をさせてくださいね。
メモしてあったのに、書くのを忘れました。
 
 

 
アウロラとケファロス  ブーシェ
 
この絵が書かれた時代はルイ15世の時代、そうポンパドール夫人の権力が絶大だった時代です。
芸術はその時代背景を抜きには語れません。
華やかで享楽的な絵が、拍手喝さいを浴びた時代だったのです。
 
貴族たちが華やかで享楽的な生活を楽しんでいる間に、
ご存知のようにフランスの財政赤字は膨らみ続け、フランス革命が起こりました。
 
この絵は保護されて残っていますが、実際にたくさんの美術品が、
その後のナポレオンの時代に破壊されたそうです。
堕落して享楽的な生活を送っていた貴族たちを否定する気持ちが、
その象徴である芸術品の破壊行動につながったのでしょう。
ナポレオンは軍人です。こういう絵に軽蔑を感じても不思議はないです。
その空気の中でも、こういう絵の芸術的価値を理解し、
守ろうとした人たちがいたので、現代にこの絵が残されているのですね。
 
明治維新後の日本で、仏像・仏画が破壊されたり、叩き売られて薪にされたりした
廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)を髣髴とさせる話です。
新しい時代の流れが強い時、過去となった時代を象徴する芸術品が
この世から消される流れを受けてしまうのは、この世のならいなのかもしれません。
廃仏毀釈の場合は、仏教の力を弱めなければという強い理由がありましたが、
ナポレオン時代、ロココ芸術が糾弾された背景にも、
政治的な理由があったのではないかなと感じました。
そして廃仏毀釈から美術品を守ろうとしたフェノロサのような人も、
その時代にきちんと存在したのだなぁという感慨がわきました。
 
さて、上の「アウロラとケファロス」が描かれたのは1745年のこと。
昨日の日記には載せていませんでしたが、こちら↓の絵が描かれたのは1860年。
 

 
 
ルイ14世の食卓のモリエ-ル アングル
 
題材はルイ14世ですからかなり古いですが、描かれたのは1860年でした。
中央に座っているのがルイ14世、絵の左側(ルイ14世から見ると右側)に座っているのがモリエール。
絵の右側にたくさんの貴族がいます。
彼らは自分達より身分の低いモリエール(劇作家)などに頭を下げたくないのですが、
モリエールの手前にルイ14世がお座りなので、敬意を現すしかないという構図だそう。
題材は古いですが、重厚な中に皮肉が効いている作品です。
 
今回の補足の最後はモディリアーニの「ポール・アレクサンダー博士の肖像」
 

 
ねえねさんから「モディリアーニは若い頃描かれたものかしら?
もっと抽象的ですよね。首の長い女の人の絵とか。」という
的確なご指摘を受けたので。(笑)
この作品はモディリアーニの1909年の作品です。
 
有名なアーモンドアイの「おさげ髪の少女」や「青い服の少女」は、
もちろんここにはありませんがネットで調べたら、1918年ごろの作品でした。
 
上の「ポール・アレクサンダー博士の肖像」が描かれたのは、
モディリアーニの画家生活の初期で、ポール・アレクサンダー博士は
芽が出るかどうかわからない画家だったモディリアーニを一生懸命支えたのでした。
 
この絵の背景に、額にかかった絵が描かれていますね。
これは、この作品が描かれる1年ほど前に、モディリアーニが描いた、
「ユダヤ女」という作品であり、博士が購入したものです。
この場所が博士の自宅であり、自宅にモディリアーニの絵が飾られており、
モディリアーニが博士に心からの感謝を持っていてそれを表現していることが
伝わってくる背景となっています。
 
絵画を年代を意識して見るのも面白いですね。
 
補足が長くなりました。
次のレポートはガラス工芸や家具になります。
とても素晴らしいので、アップしたらごらんになってくださいね。
 
 
 
                         
                                  
        

ヤマザキマザック美術館 ブロガーデー報告 その1

category - 日記
2012/ 12/ 22
                 
ヤマザキマザック株式会社は、工作機械のトップブランドです。
私はこの機会があるまで知りませんでしたが、
某部品メーカー勤務のオットはよく知っていました。
 
今は多くの生産拠点を持つトップブランドも、
初期の、社員の少なかった時代は、経営が大変でした。
1962年、会社の存続をかけて、海外進出をしたそうです。
 
海外は土日が休みでしたので、美術館めぐりをしたとのこと。
40~50年をかけて集めたフランスの美術品は、
ロココから新古典主義、ロマン主義、自然主義、印象主義、エコール・ド・パリと
300年間の素晴らしいコレクションとなり、名古屋の一等地に展示されていました。
 
地下鉄新栄駅、1番出口を出てすぐ目の前にあるのが、
 

 
まず目に入るのが、ボナールの「薔薇色のローブを着た女」
この作品が、記念すべきコレクションの第1号だったそうです。
 
この美術館は驚くことだらけでした。
 
まず写真撮影が、著作権の問題がない作品なら、自由に撮影できます。
一般の美術館では撮影できないのが普通だと思います。
 
そして、額縁にガラスが入っていません。
作品を鑑賞する際の、臨場感を大事にしたいためだとか。
 
500円でレンタルするところが多い音声ガイドは、ここでは無料です。
一般の美術館には、音声ガイドがなくてもわかるように、
解説のボードが貼ってありますが、そういうものは一切展示してありません。
これが目にとても心地よいのです。
 
展示室の内装もライティングも作品を味わうことを第一に考え抜かれていて、
とても優雅な気持ちで館内を歩かせていただきました。
 

 
シャンデリアを見るとくらっとするのは、オペラ座の怪人ファンの共通点。(笑)
 

 
美しい赤の部屋は豪華でロマンチックです。
この展示室にはロココの優美で華やかな作品がぴったり。
 
ロココの前のバロック絵画は、富や権力を象徴する作品が多かったそうですが、
ロココになると富や権力よりも、のびやかで享楽的で豪華絢爛なものが愛されました。
ルイ15世の愛妾ポンパドゥール夫人が活躍した時代ですからね。
マリー・アントワネットが「ロココの女王」と呼ばれていたのもうなずけます。
 

 
犬と遊ぶ子供 ジャン・バティスト グルーズ
 
素朴な子供の自然な姿が可愛らしく描かれています。
 

 
 
少女の頭部像
 
夢みるような少女の顔は夏目漱石の好みだったとか。(笑)
 

 
夏の木陰 ヴァトー
 
ちょっと小さくて見にくいですよね。
そういう作品なので、拡大鏡がついています。
すごいサービスです。
 
 

 
アウロラとケファロス  ブーシェ
 
ローマ神話に出てくる暁の女神が猟師を誘惑している場面だそうです。
これぞロココ、という雰囲気がありますね。
 

 
赤い部屋の次は黄色の部屋が待っていました。
 
黄色の部屋の時代には、絵の具のチューブが発明されたそうです。
つまり、絵を外で書けるようになったのです。
 
今まで屋内で書いていた画家たちが、外に出て、
自由に風景を書けるようになったら、どんな絵が描きたくなるでしょうか。
 

 
黄色の部屋の照明は、シャンデリアではなく間接照明でした。
光を感じる、明るい黄色の壁に、印象派の絵がよく似合います。
 

 
アムステルダムの港  モネ
 

 
波、夕暮れにうねる海  クールベ
 
クールベは写実主義。この迫力と重苦しさはすごいです。

海を描いても、モネとクールベでは驚くほど海の表情が違いますね。
モネの描く海は、光できらきらと明るく穏やかですね。
私はモネの描く水面が好きです。(←マニアック?)
 
 
さて、黄色の部屋の次は青の部屋。
青の部屋はエコールドパリの作品が展示されています。
ここは著作権に触れる作品が多いので、撮影が限られます。
こちら↓は大丈夫でした。
 

 
ポール・アレクサンドル博士の肖像  モディリアーニ
 
   ポール・アレクサンドル博士は、自分の肖像画を描かせて買い取る形で
   モディリアーニのパトロンとして、彼を支えてきた人だそうです。
 
 
ヤマザキマザック美術館 ブロガーデー報告 その1はここまでです。
その2も近いうちにアップしますので、読んで下さいね。