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2012年06月08日

        

私らだってこんなにイヤなんだもの、あの人たちだってイヤに決まってる

category - 日記
2012/ 06/ 08
                 
講演会の話で、「阿部さんが住んでいる沖縄には
強い癒やしのエネルギーがあるとのこと。
この話はまた後日。」
な~んて書いておいてすっかり忘れておりました。

沖縄での基地問題で、住民が怒っている画面が
テレビで映されるけれど、実際はそうでもないそうです。
阿部氏は現在沖縄在住で、こんな風に話されました。

「普天間飛行場の移設受け入れのことで、徳之島の人たちが、
ものすごい勢いで反対集会したりしてダメだと言ったでしょう?
あれ、そのへんの沖縄の人たち、怒っていませんよ。
『私らだってこんなにイヤなんだもの、あの人たちだって
イヤに決まってる。反対するの仕方ないさぁ~』って言ってる。
そういう土地なんですよ、沖縄は。
その沖縄の人たちが、戦争の話をずっと訴えてる。
それは、戦争時の沖縄で起こったことが、どれだけひどかったか、
ということなんです。」

土地には固有のエネルギーがある、という話の流れで、
さらっと触れられた言葉でしたけど、
『私らだってこんなにイヤなんだもの、あの人たちだって
イヤに決まってる。反対するの仕方ないさぁ~』
この言葉が胸に刺さりました。
こんなに優しい大らかな言葉を話す人たちが、
ずっと辛いことを受け入れ続けてるのです。

普天間基地の話が出ると、本土の意見でいつも出てくるのが
「市街地だっていうけれど、基地ができてから栄えたんじゃないか」
「基地で儲けてる人がたくさんいるじゃないか」という意見。
ひどい人は「基地に寄生してるくせに」とまで言います。

詳しくないですが、沖縄は好きな場所なので、
知っている範囲で補足したいです。

普天間は戦争時、侵略してきた米軍が飛行機を飛ばしてる土地で、
一般住民が住み続けられるような場所ではありませんでした。
基地が出来た時、普天間の人が避難しないで住んでいたら、
殺されたか収容所に入れられたことでしょう。
「今の住民は、基地建設の後に引っ越してきたのだから、
イヤなら他の土地に行けばいい」という非難はおかしいです。

生きて戻ってこられた住民たちが、
畑も家もない場所になってしまった土地に再び住み、
生活のために、米兵相手の商売をはじめたのです。
それを「寄生」と呼ぶ人は、自分の生まれた土地に戻った人たちに
どうやって生きていけばよかったと言えるのでしょうか。

戦争に勝ち、敗戦国に住んで、好き放題の米兵達の近くに
住みたいはずはありません。
米兵達が皆、紳士だったはずもありません。
レイプされて妊娠しても、暴力で大怪我しても泣き寝入りでした。

戦争中は住民虐殺もあり、集団自決もありました。
集団自決を軍から強要されたという話も読んだ事があります。
捕虜になるなら死ねという命令です。
この渡嘉敷島の集団自決問題は、嘘だという説もあり、
本当だという証言もあってよくわかりませんが、
軍の命令か否かは不明というだけで、集団自決はあったわけです。

本土は空襲はありましたが、上陸されたわけではないので、
沖縄の人の戦争被害は別格だと思います。

戦後も、食べていくために、普天間に戻った人たちが、
辛いことを山ほど飲み込んで、暮らしていったのを、
「寄生」と呼ぶのは、間違っていると思います。

私は福島の原発事故のことを連想しました。
あの原発は、東京の電気を作るためにありました。

安全だとあんなにも繰り返して言っていた原発が、
自然の恵み豊かだった福島を放射能で汚しました。

ほとんどの人は胸を痛め、福島の人たちのために
お金や物資を送り、復興を祈ったのですが、
中には「補助金をたんまりもらってきたくせに
被害者の顔をするな」などという意見もありました。

家の近くに原発が出来て、お金が入って嬉しいなぁと
本気で思った人など、多くないと思います。
そんなわけのわからないものを・・・と不安はあっても、
原発が出来るなら先祖代々の土地を売って引っ越すとか、
そんな過激な行動にでることなど想像も出来なかったでしょう。
福島の美しい自然を誇りに思っていた人も多いはず。

福島で電気を作って、東京で売ることで、
たくさん儲けたかった電力会社が、
福島の人たちを札束でひっぱたいたことで、
箱物が好きな町長、市長、知事が利権に燃えましたが、
あれだけの被害を受け、今も受け続けている福島県の人たちに
「補助金もらったのだから」というのはおかしいと思います。

避難所で、あれほど助け合っていた福島の方々の
精神性の高さには世界が感嘆しました。

沖縄県民は戦争の、福島県民は原発の、日本全体の負を、
代表して負ってしまった方たちです。
戦争も原発も、多大な被害を生むことが明白な、
やってはいけないこと、作ってはいけないことだったと思います。
政府を責め、東電を責めても、日本は変わりません。
責められても平気なんだもん。

一番変えやすく影響を持つのは、一人一人が
日本のあるべき道は?自分の向いたい方向は?と
自分と向き合って、意識を変えていくことだと思います

『私らだってこんなにイヤなんだもの、
あの人たちだってイヤに決まってる』

徳之島の人たちが絶対にイヤだと大反対した様子を見て、
こう言いあっていたという優しい沖縄の人たち。
大震災の後、避難所でもコンビニでも、きちんと順番を守り
礼儀正しく少ない物資を分け合っていた福島の人たち。

こういう人たちが、日本が間違った道を歩んだ負の部分を
請け負って下さったから、背負ってもらえばいい、
底から反省して、日本の行く道を変えていく必要はない、
基地で儲けてるから、原発補助金をもらっていたから、なんて
本気でそう思われますか?

私たちが目指して行くのは、経済成長ではなくて、
精神性の高さなんじゃないかと思っています。

かつて貧しかった日本人は、食べ物の命をいただいて、
自分がその日生きながらえることへの感謝を込めて
「いただきます」と手を合わせて、質素な食事をしてきました。

悪いことをしても得をしようと思う子供には、
「お天道さまが見てる」と教えました。

もちろん感謝のない日本人も、ずるがしこい日本人も、
過去にもいっぱいいました。
島国根性など、日本人の悪い点もたくさんあるでしょう。

でも、「いただきます」「お天道さまが見てる」という観念は、
日本人のDNAに組み込まれていて、幸せの鍵になるんじゃないかと
最近、よく思うようになりました。
悪い点は、これはいらないな~と感じた時点で、
ポイしちゃえばいいですよね。

私自身は、罪悪感と無力感をポイしちゃうべき!と思い、
かなりポイできてきたと思います。
まだしぶとく残ってはいますが、苦しくない程度になったので
生きてることがとても楽になりました。
難しいんですけどね、その感覚が上がってきたときに、
それはいらないものだと思い出すことがコツかな。
これをポイするのはとても難しいことなので、
ポイできない自分を責めるのも全く不要だと思うのもコツ。

また長い日記になりました。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。

            
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