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2012/02/18

2012年02月18日

        

「バグフィルターに騙されちゃいけない」青木泰さん講演会前編 (内容書き出し)

category - 日記
2012/ 02/ 18
                 
長い文章が苦手な方のため、短くしてあります

瓦礫焼却・バグフィルターで「放射性セシウムが99.9%除去できる」→本当?


1.瓦礫を引き受けないと被災地の復興につながらないのでは?
被災地支援のために瓦礫に引き受けというのは必要では?
2.東北2県は福島原発から遠く離れているから、
低汚染では?
3.福島県のみなさんは原発からの汚染に加えて、瓦礫の処理でさらに汚染されているから、少しでも軽減してあげたい

この3つの私たちの常識は本当なのか?

そして放射能汚染物を燃やしても煙突から放射性物質は出ないのか?

青木泰さん講演会「がれきについて知っておきたいこと」前編


2012/01/17 アップロード
廃棄物の専門家で環境ジャーナリストの青木泰(あおきやすし)さん

これ以上放射能で空気を汚さないで!
世界の非常識 瓦礫の受け入れと焼却

2012年1月  青木泰

http://blog-imgs-36-origin.fc2.com/k/i/i/kiikochan/2102012312s.jpg

瓦礫の移動という放射能で汚染されている可能性のある物を、あちこちに移動すると事は、良くない事だという、これは
ドイツからも勧告文がきています。(←クリックしてお読みください)

瓦礫を引き受けないと被災地の復興につながらないんじゃないか
だから、被災地支援のために瓦礫に引き受けというのは必要じゃないか

という議論がすごく巷には多いです。

私は20年位ゴミ問題に取り組んできました。
「廃棄物学会」も20年位ずっと会員でやってきたんですけれども、
廃棄物は出た場所で、分別処理をして、資源化処理に移すというのが
一番いい処理として、我々はそういうふうに認識してきたんです。


ところが今回は全国にばらまきましょうという話で、おかしいんじゃないか。

実際に調べてみたら、仙台市はすでに2013年までに瓦礫の処理を終了していくという、そういう話になっています。

仙台市は阪神淡路大震災の廃棄物の処理を実践した神戸市の職員と学者の知恵を借りてすぐ、瓦礫の処理に取り掛かりました。

極力分別資源化を進めることを基本方針とし、
瓦礫の整理、分別搬入先、仮置き場、処理施設、最終処分場を確保、
資源分別の仮置き場などの施設を作るために、廃棄物処理の専門家のほか、
仙台市の中の土木技建設術関係の技術者も呼び集めて

2013年度末までに瓦礫の処理を完了する目途を立てた。
瓦礫の処理は「人」「物」「知恵」「技術」「お金」の条件があれば、地元で出来るわけです。


こういう形で被災地で自前の処理をしたのは仙台市だけではなく、他でもやっているところがあります

そういう体制がとれない所は、県や国が音頭を取って全国の市町村に働きかけて、応援を得るというそういう体制を取るべきです。

被災地の半数の方が失業されている。
その方達がこの瓦礫の処理、安全な瓦礫だったら、地元で瓦礫の処理の仕事について、
その事自体が、復興の一つのきっかけになるんじゃないかという、

瓦礫の問題については引き受けるのが常識ではなくて、
地元で自前で処理をして、それを応援するのが常識なんだ。

これは世界の常識なんだ。
という事をまず御認識いただきたいと思います。


(※同じ事を武田邦彦先生もおっしゃっていました
「なぜ瓦礫を引き受けてはいけないのか?」武田邦彦氏(音声書き出し)


2番目にですね、
東北2県は福島原発から遠く離れているから、それほど汚染されていないんじゃないか。
何となくみなさんが瓦礫の問題という事を考えるたときに、
「瓦礫はそれほど汚染されていませんよ」「安全ですよ」
というお話があります。

http://blog-imgs-36-origin.fc2.com/k/i/i/kiikochan/2102012313s.jpg

これは群馬大学の早川由紀夫先生がお作りになった放射能汚染地図です
福島原発から遠くなれば遠くなるほど、放射能の汚染が薄まるんじゃないかというふうに普通は考えるんですけれども、
この地図をご覧ください。
 
一番最初にですね、3月12日の爆発の時に放射性物質が流れたのは、宮城県の女川。さらに、一関まで届く。
その時の風向きで、3月12日の放射性物質はこのように流れている。

その次に3月15日の3号機の事故の時は、
午前中はいわき市を通って汚染が広がった。
午後に、飯館村から、一旦、北西の飯館村の方に放射性物質が流れていき、
さらに郡山に戻ってくるコースをたどっている。
この時の汚染が一番ひどかった。

3月の20日前後、太平洋沿いをずーっと南下して、
東京の葛飾とか、先端的にはですね、沼津あたりまで来ているわけです。

早川さんが各市町村の放射能の空間線量だとか、土壌の調査のデータに基づいて、こういう地図をお作りになったんです。

この地図を見れば、宮城県も、岩手県も、汚染されているのが見れる訳です。

http://blog-imgs-36-origin.fc2.com/k/i/i/kiikochan/2102012314.jpg

これは、各地域の焼却場で、殆ど、草木ゴミを燃やしています。
この草木ゴミを燃やした後の焼却灰の中に、どれだけ放射能の汚染がされているかということを測定し、
その測定したデータに基づいてこの地図を作っているんです。
驚いた事に、早川さんが作られた図と同じような傾向を示しています。

放射性物質はその地域の草木ゴミに付着しています。
草木ゴミに付着しているという事を意識しないで、
剪定ゴミ、落ち葉ゴミとかという形で燃やしたので、焼却場の焼却灰が汚染された。
その汚染濃度が殆ど、早川さんが最初に示した地図と比例関係になっている。
恐ろしい話です。

焼却灰に汚染物が残っているという事は、
排ガス中に汚染物が入って、煙突から出ていっているという事と、ほとんど同じ事です。


「福島県のみなさんは、瓦礫の処理でさらに汚染されているので少しでも軽減してあげたい」というご意見。

これに対しては、残念ながら、今回の環境省の方針ではこういうふうになっています。
福島県内の汚染瓦礫は福島県内で処理する。

宮城県と岩手県の物は、・・・それを決めた当時は、
多分汚染されていないから、全国に持って行くという方針を決めている。
福島県の人達は福島県内で受け入れる。
 
福島県の人達の事を考えるという事だったら、我々が断る。
断れば、全国の人が断るぐらいに汚染されている、
「そんなものを福島で燃やしているという事自体がおかしい」という事で、福島の人達への情報発信になるんです。

2番目にですね、
放射能汚染物を燃やしても煙突から放射性物質は出ないというのは本当なのか?っていう事を検討していきます。

ごみ焼却炉で私達がごみを燃やすと、燃やしたものは目の前から消えてなくなります。
大体10分の1ぐらいが燃えがらや灰となって、残るわけです。

だから我々は、物を燃やすというのは、我々の目の前から消すもんだという常識がある。

煙突から出るのは、ガスと煤塵が、沢山の煤塵が出た時には黒々とした煙になって出ていく訳です。
それがバグフィルターだとか色々な除去装置でかなり取れるような形になった時には、
煙突からは何も出ていないように見える。
見えるだけです。

放射性物質の場合も同じです。
放射性物質を燃やした時にガスと微粒子になるんです。


行政に、「煙突から放射性物質が出るのが心配だ」という話を、
話したら、多分役所の人達はこうお答えになったと思うんです。
「バグフィルター、で、99.99%取れます」

ところが、私のような技術系の人間はですね、
数字が出てきたら疑うという習性が付いているんです。
「ほんとうに?」
「どんなふうにして測ったの?」
「いつ測ったの?」


これを言いだした大迫政浩さんという方が、
あちこちで、99.99%取れるっていう事を言っているんです。

アエラで記者に尋ねられた大迫さんは
「煙突から放射性物質は出ません」というふうに答えている。
しかし「月刊廃棄物」という、専門誌には、
「今まで市町村の焼却炉で放射性物質とか放射能の汚染物質という物を燃やした事はありません」
「国立環境衛生所といえども、それについての知見とかノウハウはありません」
「したがって、本当に取れるのかどうかというのは、今後の課題です」
などと、同時期に答えている。
 


専門家向けに99.99%なんて言ったらですね、
抗議の声が嵐のように多分襲いかかってくるから、
そういう専門誌には本当の事を言う。


実際にどうだったのか。

放射性物質が除去できましたというんじゃなくてですね、
2.5ミクロン程度の微細な微粒子、これはぜんそくの原因になるんですけれども、
これが焼却炉で、バグフィルターを取りつけている焼却炉で取れるかどうかという事を報告したレポートです。

ぜんそくの原因となる微粒子が99.99%取れたという話が、
独り歩きしてしまって、
もっと微細な放射性物質が,バグフィルターで99.99%取れるというお話になった。


3番目に,全国の市町村で排ガスの調査をしています。
それのどれを見てもですね、「不検出」というのが並んでいます。

一般のみなさんは「煙突から放射性物質は出なかったんだろう」というふうに素直にお考えになるんですけれども、
技術系の我々は疑いぶかくて、

「不検出というのは、本当に無かったから不検出なのかそれとも測り方が悪かったから不検出になったのか」
全国どこを見てもですね、「不検出」
1カ所か2カ所あるんですよ。


神戸大学の放射能の専門家,山内教授が,今の検出のやり方について、
まったく、デタラメとまでは言わなくても「問題があるのではないか」
とおっしゃっています。

この全国で今報告しているもののいくつかを見ると、
煙突中のガスを4時間ぐらい吸い込んで、
その中に放射性物質が含まれていなかったという報告になっている。
「何日間も空気を吸入するという事でないと、かなり微細なものなので、取って検出するという事はムリじゃないか」と
しかも、今度は検出した物を、本当にどれだけ検出されているかという、
それを確認するのにも何日間もかけなければ、ダメなんです。


東京都の石原都知事が、瓦礫の問題の引き受け宣言をした時、
「放射能がガンガン出ているわけじゃないんだし、なんでいけないんだ」と言いました。

今回の問題でいろいろと情報発信をされている原子力の専門家武田邦彦さんはこういうふうに言っています。
「放射性物質は見えた途端、その人は亡くなっているんです」
その位微量でもですね、放射性物質は怖い、有害物質です。


環境省が今回、焼却灰の処理にkg当たり8000ベクレルの放射性物質があると、
これ以上は埋め立てはいけませんよと報告されています。

この8000ベクレルを、グラム数であらわしたら、1ナノグラムです。
1ナノグラムというのは10億分の1グラムです。


したがって、日本中のみなさんに、この8000ベクレルの放射性物質を誰か配る人がいてですね、
配る時に、用意しなければいけない放射性物質の量っていうのがどれだけか
僅か、0.1グラム。

0.1グラムの放射性物質、セシウムがあればですね、
日本中の人に、8000ベクレルを配る事が出来るんです。


放射性物質は原子の世界で、見えないんです。

ガンガン出ているようなものだったらですね、
もう、そこいら中の人がバタバタ倒れている。


こんな人が、瓦礫を全国化していくということの旗振り人になっている。とんでもない話です。


放射性物質を燃やしても、焼却炉の煙突から放射性物質が出ないというお話は、実は、全くの出鱈目なガセの情報です。
後編はこちら
 

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